僕が外食するのは平均すると週に1〜2食くらいだろうか?仕事の会食もあったりするので、もしかしたら2〜3食かもしれないが、50歳の会社勤めのサラリーマン(リモートワークは皆無)の中では随分と少ない頻度ではないかと思う。
これ以外は全て自作のものだけを食べているのか?というとそんなこともなく、買ってきた弁当や惣菜を昼食にすることもある。
さて、昨日の昼食は外で食べた。
昼から仕事で招かれた式典に出席せねばならず、昼時に式典会場の周辺を歩いていたら「以前、気になった店」がそこらにあったことを思い出して急遽入店してみた。
ガラガラと横にズラす木戸を開けると昭和感全開の中華食堂の佇まい。まず営業してるのかどうかもよく分からん店だ。店内にはマンガ雑誌から安価なマンガ単行本もズラリと並ぶ「それこそ昭和の安食堂!」という雰囲気全開だったが、価格は普通に令和現在の高騰物価に対応したものだった。
チャーシュー麺は美味しい。しかし、外でラーメンを食べる機会がそんなに多くもない僕は「外のラーメンを食べた時には大抵のものを美味しい」と思ってしまう。バカ舌なのだろうけど、そう感じてしまうのだから仕方ない…。
この日のラーメンも美味しいと思った。だいたいいつでもそうなのだ、まずは「美味しい」と思うのだ。そして僕は食べ終わったあとで「もう一度ここに来たいか?この味を誰かに薦めたいか?」と自問自答する。これも大抵いつものこと。
この日は(も)、最初は美味しいとは思ったが、後から思えば、特にまた食べたいものでもないし、人に薦めようとも思わなかった。そして、何より接客している婆ちゃんの態度が横柄だったので、この店のラーメンに1,000円の価値はないように思った。よって僕の中では「中のやや下」。もしもあと300円安い普通のラーメンを頼んでいたら「中の中」だったかも知れない。
1,000円分の材料を自宅に買ってきて料理すれば満足する食事になるだろう。外食の価格は材料費だけでなく、調理費用から店の家賃や接客している婆ちゃんの給料までコミコミになっていることもよく分かっている。でも、この日のチャーシュー麺に1,000円払う価値は感じ取れなかった。
店の雰囲気や接客が好きで、一般的に割高であっても「そこで出費することが惜しくない」という店もある。残念なことに沼津ではそんな店を知らないのだけど…。
そう言えば、僕が店にいる間に先客や後から来た客を含めて10人くらいのおっさんがいたのだけど、僕以外は皆、チャーハンを頼んでいた。「ここには半チャーハンというものはないので、ラーメンもチャーハンも食べたい人は1,500円払って両方頼むんだよ」と婆ちゃんが横柄な態度で説明していた。説明を受けていた人は僕と同じこの店のビギナーなのだろう。
皆が皆注文するチャーハンってどれだけ美味しいのだろう?と気になったので帰り際に他の人のものをチラッと見てみたが、大学生が下宿で作るような見栄えで特に美味しそうには見えなかった。
しかし、僕がチャーシュー麺ではなくチャーハンを注文していたら、この店の評価も「中の上」くらいになっていたのかも知れない。