いつもの日常に梅の世話をする

梅を塩漬けしてから多分一ヶ月くらい経ったのだろうか?折に触れて世話をしている「高価な今年の梅」に赤紫蘇を加えた。

日々、それなりに梅に対して気を掛けているのだけど、そのうちに赤紫蘇を入れて色と香りを付けねばならんな…と軽く考えているうちにスーパーからは赤紫蘇が姿を消していた。

そんな訳で、今年の赤紫蘇は葉っぱを揉み込んだりすることもなく、ある程度加工された「市販の揉み込み赤紫蘇」だ。これは迂闊だった…。

さて、「赤紫蘇」で思い出すのだが、去年まで在籍していた職場には「恩着せがましく赤紫蘇をくれる女性先輩」がいた。

この人の実家に赤紫蘇が茂っていて、僕が梅干やら柴漬け(青柴漬けではないモノホンのやつ)を漬けることを知ってから「実家に赤紫蘇があるけど欲しい?」なんてことを提案してくれるようになった。

その気遣いはありがたいのだが、くれる度に「これらを摘み取るのは割と大変だった」とか「実家の母親が汗だくになっていたよ」なんて、僕にとってはどうでもいいことを恩着せがましく言ってくるものだから、それを貰う僕もある意味、その先輩の満足感を満たすためのボランティアのように辟易としながらそいつを貰っていたものだ。

今年はそんなありがた迷惑な声掛けもない。せいせいとした気持ちで自分で買ってきた赤紫蘇で梅を漬け込む。例年よりもきっと美味い梅になると思う。