漬物

土用の月曜日

季節を大切に生活したいと本気で思っているが、「土用」なるものが何なのかよく分かっていない。 世間では「土用の丑の日」に商業的な照準を合わせた鰻の販売促進キャンペーンが展開されているから、僕は「この時期にわざわざ高価になった鰻を食べてはいかん…

いつもの日常に梅の世話をする

梅を塩漬けしてから多分一ヶ月くらい経ったのだろうか?折に触れて世話をしている「高価な今年の梅」に赤紫蘇を加えた。 日々、それなりに梅に対して気を掛けているのだけど、そのうちに赤紫蘇を入れて色と香りを付けねばならんな…と軽く考えているうちにス…

今年の辣韮

ゴールデンウィークから暫く経った頃、辣韮を漬けていた。下処理をして塩をまぶしておくだけの作業だから、偉そうに「辣韮を漬けた」なんて言ってみても、僕の作業自体など大したものではなく、自然発生した乳酸菌による作業である。 まあ、漬けてからしばら…

梅への過保護ぶり

梅雨に入ると何かのスイッチを入れたかのように湿度が上がった。部屋の中が不快なので1週間くらい前からエアコンをつけ始めた。 雨が降る中で(と言っても降っているのは屋外で、僕は部屋の中で)梅の世話をする。 漬け込んでから10日くらいになる「塩漬けの梅…

胡瓜を漬けまくって、梅の世話をする夜

漬物に「日和」などないと書いておいて、その舌の根も乾かぬうちにまた漬物のことを書く。 今日は昼間に青柴漬けを漬物器から上げたので、早速次の青柴漬けを漬け込む。昨日買ってきた胡瓜が少しでも新鮮なうちに加工しておきたいからだ。 安価に買い求めた…

漬物日和

日和なんて言葉を用いたが、漬物に特に適した日などない。梅干を干すのに梅雨明けのカラッした朝が涼しく昼が暑い日などは「漬物日和」とも言えるのかも知れないが…。 ただ、このところ漬け物に適した食材がちゃんと手に入るし、ベランダ菜園の紫蘇も次々に…

2024年の梅

この間の日曜日から天気は崩れ、それ以来、僕の住む沼津では梅雨入り宣言はないものの、湿度も高く梅雨らしい天気が続いている。明日は晴れるらしいが、今日は大雨でインフラ整備に穴の多い沼津ではそこらかしこに冠水したところがあった。 季節は梅雨を迎え…

伝統の漬物が消えると言うが…

このところ、良質の野菜を手に入れる機会に恵まれているので漬物を漬けまくっている。 パリッとして旨味も濃い四葉胡瓜が安価に手に入ること、そしてベランダ菜園の紫蘇も勢いをつけてきて、紫蘇も買わずに手に入るようになったことによるものだ。 不味くて…

いい胡瓜のある生活

先週のことだが良質の胡瓜を手に入れた。静岡まで出掛けることがあったのでそこの農協で買ったもの。僕の住む沼津で入手したものではない。 触れるとトゲが「痛っ!」と驚くほどに鋭い。表面は白く粉っぽくなっていて新鮮そのものだ。スーパーではまず見かけ…

春の味

春も終わった。一昨日からの数日が夏のような日差しが降り注いでいて気温が高くなったからそう思うのではない。5月は夏なのだ、僕の中では。初夏と言うのが一番正しい表現なのかも知れないけど。 東京には沼津から色々な食物を持ってきた。特に沼津らしいお…

好きな花束

一昨日、天城で山葵を買った。この時期にしか出回らない山葵の花であり、僕が一番好きな花束だ。 沼津に来てから割と簡単に良質の山葵が手に入ることに胡座をかいてしまっていて、醤油漬けの作り方がどうもぞんざいになっていたようだ。昨夜は、初心に立ち返…

啓蟄を感じる日

「啓蟄」までにはまだ2週間ほどあるが、今日はそんな啓蟄の訪れを感じさせられるようなことがあった。 昨日は2月の割りには暖かったが、一応多少の寒さを感じるような日だった。そして今日はぐっと気温が上がったのだけど、日中は会社でデスクワークをやって…

捨てる神あれば拾う神あり。

沼津に越してきてから一月半くらい経った頃だったかと思うが、僕は古本屋で一冊の本を買った。それは「まんが日本昔話」の絵本で、常田冨士夫と市原悦子のナレーションが素晴らしい名作アニメである。 僕が幼稚園の頃、おじいちゃんが絵本を買ってくれ、毎週…

年末の作業

昨日の朝、出勤前に梅を干し(第二弾)、蕪を漬けた。 蕪は千枚漬の薄く切ることも出来ないが、多少の厚みがある方が食べた時に旨味が滲み出して来るように感じる。なので特に薄切り技術を研鑽することもなく割と厚めの蕪を毎年漬け込んでいる。 年末、仕事を…

わさびの新芽

昨日は伊豆南部に向かった。伊東を経由して河津〜下田〜南伊豆という具合。 立ち寄った道の駅で山葵を買った。 しなやかな山葵の茎が1把200円。沼津に来てから素晴らしいと思うのは良質で安価な山葵が入手しやすいことだ。これらは沼津で売られている訳では…

梅を干す。

なんだかバタバタと過ごしているうちに今年も12月になっていた。あと一ヶ月もすると正月も明けてしまう。時間の流れの早さにはいつも驚かされるばかりだ。 さて、年末も迫った11月の下旬に僕は梅を干した。今年の夏は住んでいたマンションの外装工事があった…

冬に向けての準備

今年というのか、今、白菜が豊作だということをテレビでやっていた。そこと直接的な関係がどこまであるのか分からないが、先日、スーパーで白菜が随分と安くなっているのを見つけて、早速漬物にした。 「漬物にした」などと書いたが、塩に漬けただけてまだ白…

山葵を漬ける

沼津にやって来てから、この町で手に入れられることの出来る食材の乏しさにウンザリとしていた。 まあ、過ごす町の利便性なんていうものは「慣れと諦め」も肝心だと思っているから、そんなに期待はしないほうが良くて、なにか恵まれたことがあったならば、そ…

糠床について②

今週の頭のことだが、糠床というか糠漬を再開した。 今の僕の住む環境は手軽に良質の野菜を入手出来る市場がない。まだ見つけられていないだけなのかも知れないが、沼津に越してきて一月になるというのに「これはすぐに買わなくては!」とワクワクするような…

糠漬について①

久しぶりに糠漬を始めた。 12年くらい前から、僕は糠床をこしらえてそこに季節の野菜を加えて糠漬を楽しんでいた。それは過去形のことである。 いつのことだが覚えていないのだけど、このブログを振り返ってそれなりに遡ってみると、僕はどうやら2022年の年…

紫蘇を揉む

今年もベランダ菜園には紫蘇を数鉢植えているので、日々の食事に紫蘇を多用している。日本人の一般消費量を知らないが、僕は数倍どころか数十倍くらいの量を消費していると思う。 さて、今日のテーマの紫蘇はそうやって日々食べているやつではなく、梅漬けに…

梅の塩漬け 23年版

日曜日に買ってきた梅を月曜日に塩漬けにする予定だったのだが、一日遅れの火曜日に塩漬けにした。 予定が一日ズレただけだったのだが、果物の追熟においてはちょうどこの一日が熟成と腐敗の分水嶺の手前だったようで、買い求めた際に黄色く色付いていた梅た…

梅を買う

昨日のことだが、梅を買ってきた。 梅雨に入ってからスーパーにも梅が出回るようになり「さあ、今年も梅を仕込む時期が来たなあ…」なんて思っていたら、もう6月も終わるではないか!今年の梅がなくならないうちにと思い、昨日の夕方前にスーパーに出掛けて梅…

梅雨の前に

一週間前のことだが、僕は仲の良い後輩と竹林にいた。 去年初めて取り組んだ「シナチク作り」であるが、多少の失敗はあったものの基本的なコツを掴むことが出来たので今年はスパッと正解のものを作ろう…という次第。 隣町のさらに郊外にある後輩氏の実家の竹…

2023年の辣韮

特に細かな時期は決めていないのだが、今年も辣韮を漬けることにした。 多く作りすぎて翌年まで残したりしないように量も程々にして、パリッと漬けあがったら美味しいうちに人にもあげたりして食べきってしまおう!と考えながら作った去年の辣韮は、作る時の…

続 23年の山葵漬

今年の山葵漬とはすっかりと決別したつもりでいるが、実際にはまだ少しだけ瓶詰めにしたヤツが残っている。今年最後だ!と気合を入れて作った山葵漬は僕の気合に比例して多量だったのである。 この多量の山葵漬の多くは長男長女の下宿に持ち込まれたのである…

愛をこめて花束を

女性シンガーの歌で20年近く前に流行っていたもの歌詞だが、この数日、愛をこめて花束に接していた。この記述は数日前からのことである。 青年期には何度か花束を買ったこともあるが、おっさんになってからは「一般に言うところの花束」はほとんど買うことが…

山葵を漬けまくる

僕にとっての春の味覚の代表格が山葵漬である。 日本には四季折々に美味しいものが沢山あるし、春になると、それは節分の頃から4月の下旬くらいまでの長い期間ではあるのだけど、それはそれは美味しいものに溢れている。 パッと思いつくものを挙げると……。槍…

山葵を漬ける

本当に何度と言うことなくこのブログに書いているのだけど、僕の生活は特に大きな変化もないまま日々が過ぎている。 年間、同じような季節に季節ごとの漬物を漬けて、その季節に対してだいたい同じようなことを感じとり、毎年同じような美味しいものに舌鼓を…

山葵を食べる

山葵という食物を好きだと言うことは、このブログにも何度となく記しているように思う。 刺身に山葵を添えられないくらいなら、そのタイミングで刺身を食べたいとは思わないし、春の限られた一時に出回る柔らかな山葵の花や茎を漬け込んだ山葵漬の美味さは「…