内容の弱い施設

昨日は「キン肉マンミュージアム」に出掛けてきた。出掛けた…なんて言っても自宅から歩いて10分もかからない距離なので、立ち寄ったという方が正しい感じがする。

オープニングのセレモニーには関係者となる原作者や館長のほかに、特に関係もない沼津市長や国会議員もいた。まあ、地元行政にも目をかけてもらって地方都市の盛り上げコンテンツとして収益を伸ばしていきたいという打算が施設運営側にはあるのだから、こうしたコンテンツに関係のないおっさんたちを呼ぶのだ。

昨日の席にやって来ていたゆでたまご島田氏やお飾り館長のミノワマンが発言するコンテンツ愛のようなものとは別に、これを使って地元の活性化に(って、単に「儲けたい」という意だが)…なんていう政治家やら施設運営側の発言のちぐはぐさが面白かった。

内容は大したことない。テコ入れしないと2年くらいで潰れるだろう。特に内容がないから。展示される原画の数を増やすのが一番の対策だと思う。

沼津という田舎町はオタクアニメ「ラブライブサンシャイン」の劇中で舞台に設定されていたこともあり、そこら中にラブライブ関係のものが掲出されている。そしてオタク観光客の姿もよく見る。

この場合、舞台が沼津ということなのだからそこにオタクを喜ばせるアニメキャラの掲出物などなくても盛り上げコンテンツとして成立出来ている。むしろ、そうした盛り上げ用のキャラ掲出物などない方が、僕ならば素直な原作舞台を楽しめるのに…とも思う。ラブライブには全く興味は湧かないが。

しかし、キン肉マンミュージアムの場合、そうした舞台としての関連性などほぼ無い。そのくせに「富士の麓が舞台だった話もあり…」なんて苦しいこじつけで立地が沼津であることの正当性みたいなものをアピールしている。

ラブライブオタクが沼津にやってくるにはその町を体感しようという揺るぎない魅力があるがキン肉マンの場合そんな特別な魅力は無いのだ。全国的に交通の利便性に富んだ都内に解説させるべき施設だった…とそのうち皆が言い出すだろう。