世代的な話

僕は先日50歳になったのだが、同世代の男性にとって「キン肉マン」という漫画は非常に馴染み深いのではないかと思う。

これに触れるのも、僕の住む沼津に「キン肉マンミュージアム」なるものが出来るからで、今週前半にこのことを知ってから「キン肉マン」のことを話題にすることが多くなった。

小学3年生〜5年生くらいだったはずだ。この間、ジャンプでのキン肉マンが大人気で僕を含めてクラスの男子はほぼ全て、キン肉マンを好きだったはずだ。ノートや机に各種超人の落書きをするのは勿論、休み時間になるとプロレスとも格闘ともとれぬキン肉マンゴッコに興じていたものだ。

キン消し」も集めていたし、多分小4の時の誕生日プレゼントだったと思うのだけど、キン消しの詰め合わせを親に強請って買ってもらった。我ながら幼稚な小4だったと思う。

小4くらいの時は「キン肉マン」「キャプテン翼」あたりが小学生男子の必須科目のような感じで、それを楽しみにジャンプを読んでいた。僕は毎週の週刊雑誌を買ってもらえる状況ではなかったし、電話帳のように分厚い漫画雑誌を買ったところで興味のない漫画も多くあったから、当時は「漫画雑誌を買うことは不経済だ」と思っていたので、毎週のように漫画雑誌を買ってもらっている友達の家で幾分か遅れた話を読むのを楽しみにしていた。

それでも「悪魔超人との戦いの行方」とか「タッグマッチでのマスク狩り」なんてことに興奮したものだ。

4月下旬のオープンに向けて設営工事を進めている「キン肉マンミュージアム」。職場のスタッフは20代〜30代のものばかりで、僕の興奮には全く同調してくれることもない。職場の最年長のおっさんが嬉々として「キン肉マンの思い出話を喋りまくる」姿は彼らには滑稽に映るのだろう。

ミュージアムの明確なオープン日程はまだ「4月下旬」としか明かされていない。しかし、先日、職場に応援メンバーでやって来ていた僕より二つ上の先輩とともに「オープンは絶対、29日だ!」と盛り上がった。

同世代の男には「必須科目」なので、それに没頭した半ズボン小学生の頃から40年近く過ぎていても当時の興奮ぶりを思い出させてくれるのである。