春の味

「春の味」なんて、同じようなタイトルで、もう何回もこのブログに思ったことを書いているのだろうと思う。敢えてそれを調べないのだけど、きっとそのはずだ。

さて、5月になったのでもう夏…というように思っているし、僕の中では「5月はれっきとした夏である」と捉えるように決めているので、今更、春のことをここに書くのもどうかとも思うのだが、今日の僕は春らしい御馳走に接してしまったので、やはり「春の味」について書かねばならない。

 

さて、今年の3月は寒い日が多く、桜の開花も全国的に例年よりも遅かった。皆が春らしさを体感するタイミングも例年と比べると10日くらい遅れていたように思う。

これは気候や天気による春の感じ方であって、僕の食卓に至っては本当に春らしさごやって来なかった。春を待つのだけど、なかなか春が来ないうちに5月になってしまったという具合だ。

 

さて、本日ここに記す「春の味」はトマトのことである。世の中にはトマトという食材は「夏の食物」だと信じている方も多いのだろうかと思うが、僕にとってのトマトの旬は「4〜6月半ばくらい」なのだと捉えている。

トマトの産地によっての差もあるだろうし、なんだか「夏の盛りにおばあちゃんのいる田舎に行ってキンキンに冷やされたトマトにかぶりつく」というのがトマトの旬のようなイメージすらある。

しかし、僕がこれまでの経験で感じて培った「トマトが安くて最大級に美味い時期=旬」というものは、やはり4〜6月なのだ。

そんな訳で、僕は4月になると安くて美味いトマトを探して街を彷徨うのだけど(寺尾聰のように!)、この4月は本当に美味そうなトマトには出会わずにいた。

これは「沼津という町の僕が立ち寄る青果売場」が充実したものではない、という悲しい現実に起因する。とにかく、沼津の住む僕の生活範囲では「ちゃんとした野菜」を手に入れることも難儀するような有様なのだ。

そんな沼津の買物事情の不便さは置いておき、今日の仕事の合間に隣町の市場(沼津ではない…)に立ち寄ったところ、素晴らしいトマトに出会った。

はち切れんばかりのピチピチ具合に、そしてしっかりと完熟したものを収穫したのではないかと思うような赤さ!

このトマトは4つで200円。1球あたり50円。これを素晴らしいト感じずにはいられずに、8球のトマトを迷うことなく買ってしまった。

多量に買ってきたトマトの一つをしっかりと冷やして、今夜はサラダにして食べる。

もう何年も同じような時期に同じようなものを食べ、そして同じような感想をこのブログに記す…のだろうけど、これも当然のことだ。そして、そんなことを当然のようなことを「今年も感じられていること」を本当に嬉しく思う。