春の味覚ラッシュも闌で、昨夜は筍を食べた。

筍は灰汁抜きされ水煮になったものを買ってきた。4月の上旬あたりからスーパーでも見かけていたが、その頃は随分高く全くそそられるものではなかった。ようやく安価になってきたがシーズンはもう終わる。

筍は塩味の薄い出汁でじっくりと炊く。土佐煮が最高!とか言う人もいるが、僕はシンプルに筍の味を楽しみたいので、まずは淡い味付けのものを楽しむ。飽きてきたら味噌を加えて煮ることもある。

山椒はこの春に我がベランダ菜園に仲間入りしたもの。以前「山椒後輩」から貰ったものは昨年のベランダ工事のせいで枯れてしまった。

山椒の葉を買うと高い。ちょっと気の利いた綺麗なところでは数百したりする。沼津に至ってはそもそも山椒を売るような気の利いたスーパーすらない。田舎だから皆がそこらに植えているのだろうか?とにかく沼津には目先の変わった珍しい野菜などが売られていない。そして山菜すら売られていないから、僕は今年まだタラの芽もコシアブラも食べていない。

10枚も入らずに300円などで売られることを思えば、僕が買ってきた山椒の木は1,000円ちょっとだったと思うので、4回も葉をむしればもとが取れる。

筍と山椒、どっちか主役?と尋ねられたら「山椒の香と刺激を楽しむために筍がある」と答える。しかしこの楽しみも両者揃ってのものだ。山葵と刺身みたいなものだと思う。