スパゲッティについて 寒い一月の夜

f:id:datetaira:20200127230502j:plain

どれだけスパゲッティが好きなんだ⁉
と、思われそうだが、今夜もスパゲッティを作って食べた。

スパゲッティを好きなことは何も否定しないが、今夜は手軽な一皿料理としての利便性由来により、夕飯としてスパゲッティが選ばれたのである。

そうやって考えてみると
「面倒でもどうでもいい、どれだけ手間がかかっても俺はスパゲッティが食べたいから作る!」
何て言うことは記憶になかった。一人で食事をするときは利便性によりスパゲッティを食べていたのだった。そして更に、スパゲッティに限らず、大抵の食事が「美味しいものが、割と簡単に支度できる」という理由で献立選択されていることに改めて気がついた。


さて、今夜のスパゲッティはにんにくと菜の花を混ぜたもの。いずれも冷蔵庫の余り物だ。牡蠣のオイル煮で残ったにんにくと、そろそろ食べきりたい菜の花の芥子和えをオリーブ油であたためた。

出来上がれば一気呵成に食べる。まるで親の敵に出会ったかのようにだ。天婦羅じゃないけど。

ワインなど酒を飲みながら少しずつ食べるのは、それはそれで楽しい。でもそれは、酒がメインであってスパゲッティが相当格下にキャスティングされてしまっている食卓のように感じてしまう。


スパゲッティはメシだ。おかずでもつまみでもない。出来上がったものをすぐに食べる。それでいいじゃないか。いや、それがいいのだ。

鮨を食べて、酒を飲むのも嫌だ。鮨はメシだ。熱いお茶でいただきたい。しかし、イタリアンレストランで酒を飲むのも好きだ。肉も魚も野菜も酒に良く合う。そして、鮨屋で酒を飲むことの至福。

鮨屋のつまみは居酒屋の刺身より旨いものが多い。白木のカウンターでつまみといただく酒は格別だ。高いけど。しかし、ごはん粒のある鮨には熱いお茶でしょうよ…と思う。

天婦羅で酒を飲むのもいい。僕が言っているのは天丼で酒は飲まないでしょう?ということ。