シャツの耐久年数

ボタンダウンシャツが好きで、よく着ている。

夏場に半袖シャツを着ることが好きではなくなってから結構な年数が経つ。若い頃はアロハやらボウリングシャツといった「半袖で派手な柄」の若さ全開のチンピラっぽいシャツをよく着ていたのだけど、20代後半以降はそうした衣類を買った記憶がないから、もう20年以上は暑い夏でも長袖のシャツを着ているのだろう。

「人の好み」なんてものは、経年変化するものだし、僕がこの先いつまで長袖のボタンダウンを好むのかも自分でもよく分からないが、今のボタンダウン志向は20年くらいは続いている。

仕事の時に着るシャツはブルックスのものが多かったのだけど、そいつもこの数年でやたらに高くなった。昔は10,000円台前半でコットン100%のものが買えていたし、バーゲンになったら安くなったものの入手もしやすかった。

それが今では普通に売られていると10,000代後半だし、いいサイズのものが安くに売られていることにも滅多に出くわさなくなった。そして、「ストレッチコットン」なんていうポリエステルが混ざったものばかりになったのも気に入らない。

仕事の時に着るシャツは1枚を週に1〜2度着るから、その中庸の1.5回を毎週着るものだとすると、僕は年間で70回くらい一つのシャツを着用するのであろう。

ここ数年の傾向を振り返ってみると、1枚のシャツはだいたい3年、長く持つものでも4年で駄目になっているように思う。まずは袖口がほつれてくる。これはシャツの素材にもよるし、ほつれは別にしても、白いものなどは洗濯の際に漂白していても、やはり何年か着ているとなんだかみすぼらしい色になってくるのだから、全てのシャツに当てはまるわけではないけど、シャツというものはだいたい3年くらいで寿命を迎えるように思う。

前述の着用頻度を当てはめると、3年くらいで1枚あたり250回の着用、1枚が17,500円だとすると1回の着用で70円で着ていることになる。

これが高価なのか安価なのかよく分からないが、感覚的にブルックスのシャツを仕事で着るのは割高な気がするようになったので、この夏はユニクロの安いシャツを買った。値段は5,000円くらい。

仕事では着ないカジュアルなシャツは着用頻度はぐっと下がるから、未だに7〜8年前に買ったものもなんとか現役稼働している。

稼働頻度が低いから長年着続けることが出来るだけなのだが、ビジネス上のエチケットなど気にせずに好きなように着ることの出来る「カジュアルな現場でのシャツ着用」というのは、やはり「自由意志で好きだからボタンダウンを着ている」感じがして、そのアイテムを存分に活用しているような気がする。

写真は今日、洗濯したシャツたち。

何も溜め込んでいた訳ではない。週に2〜3回の洗濯をするから、だいたい一度の洗濯で干されるシャツも3枚くらいである。使用頻度の低いやつも定期的に洗濯しておかないとやたらに黄ばんで来たりするから、このうちの4枚はクローゼットにあったものを洗濯しただけ。そうしたやつらを「オキシクリーンで漂白」して洗濯したものなのだ。

久しぶりに洗濯したその4枚は20年近く前にヨーカドーかイオンで1枚2,980円とかで買ってきたもの。もしかしたら1,980円だったかも知れない。当日よく読んでいた「Begin」で超コスパに優れたやつ!とか紹介されていた買ってきたものだ。

記事の丈夫さとか吸水率では本当に優れたコスパ商品なのだけど、如何せんシルエットがカッコよくない。そんな訳で部屋着とかどうでもいいTシャツ代わりに着ているだけなので20年近くももっているだけなのかもしれない。しかし、モノの耐久性を含めたコストパフォーマンスなんてものは50歳になってもよく分からない。