冬支度①

昨日も今日も雲のない真っ青な空で、本当に晩秋のいい日が続いている。

世間では紅葉狩りもたけなわで、こんなに晴れた日は朝から山間部にドライブにでも出掛けたらとても気持ちがいいことだろう。そんな中、今年ももう50日もないしな…ということで冬支度に勤しんでみた。


簡易的な衣替えはこの間済ませたが、今日は真空パックに詰めた冬の布団を干して夏布団と入れ替えた。夏の間には干した布団からの太陽の匂いみたいなものは、一応感じ取ることは出来るものの、秋〜冬のほど干した布団の温かみは感じない。

片付ける夏布団をベランダから取り込む時、その布団はほんわかとした匂いがした。過ごし易い秋がやって来たと思っている間に、その秋はすでに立ち去ろうとしていて、間もなく冬がやって来る。季節の移り変わりは本当にあっという間のことだけど、今年の秋は去年までよりも更にあっという間に過ぎていくような気がする。

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布団の入れ替えの他には、飾っている手拭いを青紅葉のものから紅葉のものに取り替えたし、蕪の漬物も仕込んだ。

蕪の漬物は冬になると食べたくなる食物の一つだが、冬が来てから漬け込んだのでは漬かりの浅いものしか食べられない。他の漬物と同じように2〜3週間も漬けておくと乳酸発酵を始める。酸味もしっかりと出たところで冷蔵庫に移して低温での熟成発酵をさせる。美味しくなるまでには一ヶ月は要す食べ物だ。クリスマスソングが似合う頃、僕は蕪の漬物を楽しみ始める。そして、その頂点は元日に正月料理の一つとして蕪を食べる時にやって来る…という筋書き通りにことを運ぶためには、今からの準備が必要なのである。