冬支度②

年内最後の祝日での連休だ。
この連休が終わるとすぐに師走の忙しさが押し寄せて、年末の休暇まで慌ただしい日が続くのだろう。

途中でボーナスやらクリスマスやら、普段とは違うこともあるので、仕事の合間にイベントを楽しみたいというバタバタ感もあって気が付くと年越しを迎えるような気がする。いや、経験から言うと間違いなくそうなるだろう。

だからこそ、それなりに余裕を持って忙しい師走を少しでも楽しく過ごせるように、この連休は冬支度をすすめておきたいと思う。


さて、少し前のことなのだけど、テーブルにオイル掛けをした。初夏の頃に我が家にやって来たテーブルの天板。ずっしりとした栗の木の板には植物性のオイル塗布を行ったのだが、随分と乾燥した感じになってきていた。

栗の木がオイルを吸い込むのか?単純にオイル成分が蒸発していくのか?それとも単に布巾でテーブルを拭いているとオイルが拭き取られるのか?まあ、色々な要素でオイルが掛けられてもいないような状況だったので、数日間天気も良くて乾燥が続きそうな日を選んでオイルを塗布した。

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僕のテーブルは3枚の天板で構成されているのだが、全てにオイル掛けするとテーブルなし生活になるため、今回はそのうちの2枚にオイルを塗り、まる2日、空気の乾燥したベランダで干しておいた。

不精をして、欲張り過ぎて、塗り込むオイルをべジャベシャに多量にしたところオイルコーティグとでも呼ぶくらいテカテカのオイル層に包まれたのだけど、これもしばらくすれば落ちて来ることだろう。



年末年始、自宅で寛ぐ時にはちゃんとケアされたテーブルにつきたい。オイルが落ち着いた状態で正月を迎えたい。気に入ったものはしっかりとケアして、長く大切に使いたい。

そうした思いで、テーブルをケアしているときにグラスを割ってしまった。もう10日も前のことなのだけど…。

オイル掛けした板を表で干そうと持ち上げた時に、1枚だけ残していた板のバランスが崩れてひっくり返った。その板の上に乗っていたグラスも床に落ちた。

こうして僕が9年間、大切に使っていたグラスの一つが実にあっけなく最期を迎えた。使い続けるものもあれば、使い続けられずに終わっていくものもある。気に入ったものの悲喜こもごも。