8月に入ってから、僕も夏休みをとっていたしバンドの練習もしていた。そして、末娘も部活やらなんやらあったので「一緒に勉強」せずにいた。
さて、彼女の夏休みも終わるしそろそろ勉強していかんといかんな…ということで、今夜は一緒に勉強する約束をしていた。
…だったのだが、今夜は職場の環境上役のために制作した壮大な資料の説明を夕方になってから求められてしまった。
ちゃちゃっと切り上げて、少しでも早く末娘との勉強に移りたかったのだけど、ある種「僕が夏を賭けて作り上げた壮大な資料」だったので、みっちりと書き込んだものが18ページもあった。
1ページを説明して、加筆修正の指示とオーダーの確認をしていくとなると「1ページあたり10分くらいの時間を要すだろう。すると今夜の帰宅は22時ごろか……。」と考えた。
すると、今夜は娘と勉強を始めるにはあまりに遅い時間の北区になってしまうと判断し、今夜の合同勉強は中止にすることにした。
上役とともに資料を読み込み、必要無ところは口頭で補足説明をする。そんな時間を過ごし始めてから90分後には僕は開放されていた。
想定時間の半分で終わったのだ。
気合いを入れて作った僕の資料は我ながら良く出来ていて、多少の修正課題は残したものの、上役の理解とそれなりの満足感は得られたのだった。
「ああ、これなら末女ともいっしょに勉強を出来たかもな…」なんて思いながら、僕は20時半くらいに帰宅したのだった。