先日食べた鳥貝の味についての記述。
これは途中のものだけど、アップしておかねば忘れかねない。そんなメモみたいなものだ。
【5/27追記】
殻付きの鳥貝を手に入れたら生で食べるべきなのだろう。茹でて食べるなんて、刺身用の鮪の柵を角煮にするようなものだ!という意見もあろうかと思う。
しかし、僕は茹でた鳥貝のほうが美味しいように思っている。歯応えが出てくることほかに、ワタも食べてしまう…というセコい理由がそこにある。
貝殻のまま茹でてワタごと食べる野趣…とでも言おうか、単に可食部分を増やしたいというセコい狙いも一部にはあるが、多少の磯臭さというのか泥臭さのあるワタにもなんだかコクがあって美味しい。
しかし、貝の個体によっては泥を思いっきり含んでいることもあるし、北寄貝を同じ様にまるごと食べようとしたらそいつのワタは嫌な匂いに満ち溢れていて食べられるようなものではなかった。
これは貝の種類によるものではなく、貝殻のそれぞれの個体のコンディションだと僕は思っている。つまり、北寄貝のワタがマズいのではなく、その北寄貝のワタがマズかっただけだし、僕は今のところワタのマズい鳥貝に出会っていないだけだ。
そんなことに少しだけビクつきながら、鳥貝の甘みと歯応え、そしてワタの持つ単調ではない美味さを楽しむ夜だった。