別れの曲

タイトルに興味を持った方には申し訳ない。
まず謝罪する。
ショパンとはなんの関係もない。


住み慣れたウチからの引越が近付いている。
ゆっくりと過ごせるのが最後になるであろう「日曜日の夜」を自宅で過ごしている。

好きな音楽をかけて酒と共にメシを食べるのが至福の時…という行動規範で動いているから、当たり前のように今夜も好きな音楽をかけていた。


今夜、いろいろとかけた中でも突出して好きだったのは「カウントベイシー」の二枚(を1枚のCDにまとめて焼いたもの)。60年代前後の「アトミックバンド」と称されたカウントベイシー楽団の名盤のひとつだ。僕が聴いているのは二枚だけど…。

厳密に言うと、復刻CDとかなかなか手に入らないときに、レコートプレイヤーも持っていないのに、とにかく手に入れられることの出来る音源は欲しいという一念で中古レコード屋で買ったLPを、当時の先端装置を持っていた友人のドラマーがCDに焼いてくれたものを、もう何年も愛聴している。岩山さん(当時、一緒にやっていたバンドのドラマー)本当にありがとうございます。


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LP好きな人からすれば、CDに焼いたものが好きだ、と言っている段階で叱られそうだが、やはりまとめて焼いたものは便利で好きだ。長い時間聴いていられるし…。


ビートについてとかサウンドの良さについてはここでは言及しないが、カウントベイシー楽団の音源の中でも「酒を飲みながらBGMに流す」部門というのが在るならば、極私的ではあるが最高のものだと思ってる。とにかく一人で酒を飲む時には最高の一枚だと思う(カウントベイシー楽団の音源のなかではというメチャ限られた中での話だけど。)

もちろん気の持ち様で「最高の一枚」なんて日替り変動相場性なのは分かっているが、今の瞬間はこれが一番の音楽だと思いながら酒を飲んでいる。



明日は気分が変わって「ファンク最高!」とかいっている気もするけど、音楽なんてそんなもんだろうと思う。聴き手の事情で自分勝手に解釈できるのが「世に放たれた」芸術作品の良いところだ。