かくやのこうこ

知らない人は知らないだろうが、昨夜久しぶりに「かくやのこうこ」を食べたところ、そいつがとても美味しかったので、今夜も食べている。

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写真は昨夜いただいた「覚弥の香こ(漢字ではこう書く)」だ。


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そしてこれは今夜のもの。


そこが発祥な訳ではないのだけど、「覚弥の香こ」とは古典落語の「酢豆腐」の話の序盤に出てくる乙な酒の肴である。

説明は無精してウェブの説明文を貼り付けておこう。

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存分な「おアシ」は持ち合わせていないのだけど酒はしっかりと飲みたい。そして「腹にたまらずに誰の口にもあって衛生的な肴」を求める気持ちは現代社会に生きる僕も落語の世界の江戸っ子も一緒の気持ちなのだ。


糠床の奥から忘れられたような古漬けを取り出して、トントントンと刻んで、塩抜きしたそいつを生姜やなんかとさっと和えて…なんて台詞を高座の噺家の口から聞こうものなら、僕はすぐに帰宅して糠床を探るだろう…。そして、そいつを肴に美味い一献を傾けるに違いない。

そりゃそうだ。
古漬けには刻んだ生姜と大葉がまぶし込んである。そこにさっと醤油をかけたものの手軽さと美味しさと言ったら!不味かろうはずがない。

糠漬をやっている方は是非ともお試しいただきたい。本当に美味しいから。


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覚弥に続けて何か食べようと冷蔵庫を漁ると豆腐があった!しかし、こいつの賞味期限は10日ばかり前に過ぎていた。「酢豆腐の若旦那」のように挑戦するのも乙なものかとも思ったが「一口で充分…」と言うのも嫌なので止めておいたのでげすよ。