トランペットの修理

先月のことだが、トランペットを修理に出した。


長いことラッパを吹くこともなかったが、再開するにあたり「20年以上前に不動の状態で買ってきてそのまんまにしていたやつ」を使いたかったのだ。

僕の持っているラッパは「高価でイキったものばかり」だ。普通にブラバンをやっているている人が持っているようなものではない。相当にオタクなやつが喜びそうなものばかりなのだ。

それに比べて「20年以上不動のこいつ」は見た感じは極めて地味なやつだ。普通にブラバンをやっている高校生とかが持っていそうなものだ。

バックというメジャーなメーカーのストラディバリウス180MLという本当にありきたりの楽器である。1点、普通ではないところを挙げると、シリアルがとても若い=古い楽器というところだ。これもオタクなやつにしか判らないことなのだけど「アーリーエルクハート」と呼ばれる時期のものでライトウエイトのベルがついている。

一般のアーリーエルクハートのモデルには見られない特徴が幾つかあるので、もしかしたら相当に手をかけて改造された「スケールの大きいニセモノ」なのかも知れない。これはこれでとても面白いのだけど…。まあ、町の古道具屋で3万円くらいで売られていたものなのでニセモノであっても良しとするようなものだ。



僕はDIYが好きだが、このラッパを直すことは出来なかった。全くシロウトがどうにか出来るレベルではなく壊れていたのだ。

そんなラッパを本日受け取りに行く。
1ヶ月前に修理に出した際「納期には一ヶ月もかかりません。」なんて店主が言っていた。しかし、先週になっても連絡がないの催促の電話をかけた。

電話の対応は「完全に僕の楽器のかとを忘れていやがった」奴の喋り方だった。嘘でもいいから「今、やってるんですよー。時間かかってスミマセンね!」とか言えばいいのに、自分が誰からなんの楽器を預かっていて、それの納期がいつまでなのかすら把握していない様子だった。

電話で僕は楽器を修理に出していることと「今週の土曜日には取りに行く。それが契約時の納期だから!」と伝えて電話を切った。

今日、修理が出来ていなかったら大幅な料金サービスを要求する。事前確認の電話などはしない。奇襲攻撃のように来店して大幅なダンピングを勝ち取るとつもりでいる。