豆ごはんの不人気ぶり

少し前のことだけど、今年も豆ごはんを炊いた。

大した手間のかかるものでもないが、子供の頃から好きで、やはり春の終わりになると「これを食べておかなければ、夏を迎える訳にもいかんだろう…。」と思うような食物なのである。

長女も豆ごはんが好きなので、朝炊いて炊きたてのものを朝ごはんに食べて、そして弁当に豆ごはんを持たせた。そして僕もその日は豆ごはんを昼の弁当にした。

そして、一度に沢山炊いた豆ごはんはすぐに冷凍して、数日に一度の割合でレンジで温めては「この安価な春の味覚」をその後数日楽しんでいる。


こうして僕は今年も豆ごはんの美味しさを享受しているのだが、この美味しさを周辺に話をしていたところ、四面楚歌どころか全方位的に否定的な意見が返ってきて驚くほどだった。

確かにグリーンピースという食材自体を好きではない人がいることは知っていたが、それでも「なぜ豆ごはんがここまで嫌われなくてはならないのか?」と気の毒になるくらいに、僕の周辺では不評だった。

豆ごはんを美味しいとしか感じ取れない僕からすると、否定的な意見を持つ人を理解出来ない。まあ人に広める必要もなく、僕とそれを好きな長女あたりが存分に楽しめていればそれでいいのだけど……。