23年の豆御飯

昨日のことだが、僕は会社での昼食に豆御飯を食べていた。新しく炊いたものではなく、先週炊いたものを冷凍していたやつだ。

塩味の効いた、そして豆の香りの移ったメシの美味いことよ!そんな好物を食べながら、エンドウで作った豆御飯とグリーンピースで作った豆御飯の違いを考えていた。

「エンドウ」と呼ばれる豆と「グリーンピース」と呼ばれる豆は同一の豆である。ハマチとブリの違いだと僕は捉えている。

同一の豆ならば「エンドウ豆御飯」と「グリーンピース御飯」が一緒なのか?というと、やはりそれは似てはいるものの別物だと思う。寿司ネタにおける「シンコとコハダ」のようなものだ。

これまで僕は「豆御飯はグリーンピースに限る」と思っていた。しかし、今回、安価だったからという理由であるのだけどグリーンピースと呼ぶにはいささか薹のたったエンドウで炊いたのだった。

これは多少不本意ではあったのだけど、この御飯もそれはそれで美味しかった。フレッシュな春の香りはしないけど、味わいのある噛み締めて分かる旨み…みたいな感じ。

若さの良さあるならば年増は年増での良さもあるんでげすよ…みたいな落語の若旦那のようなことを思いながら、僕は昼メシの豆御飯を噛み締めたのだった。