勉学に勤しむ

元日の夜は特になんということもない正月料理を食べた。煮染めと漬物くらい。昼間に天婦羅を上げて食べたので夕食は特に支度をしなかった。

元日の昼間から天婦羅?と思うような行為だが、僕もそう思う。しかし、これには然るべき理由があり、前夜の大晦日に揚げようと思っていた天婦羅のタネが手を付けずに残っていたからだ。むきエビのかき揚げと春菊の天婦羅なので、いずれの材料も他での利用方法はあるのだが、暇な元日の昼下がりを僕は天婦羅作りをしながら過ごした。

夜はジャズを聴きながら割と早めに床についたのだが、ジャズバンドのことを考えてながら眠りに入ったせいなのだろう。今年の僕にとっての初夢はバンドでの選曲とな運営のことを考えているようなものだった。これは既に夢ではなく、うつらうつらと浅い睡眠を取りながら頭のどこか眠りに落ちていない細胞の幾つかが考え事をしていただけのように思う。なのでアレは初夢ではなく、眠りにながらの考え事だと捉えることにしよう。

 

そんな初夢も見なかった朝から僕は末娘と一緒に勉学に取り組んだ。娘の学力診断テストが一週間はくらい後に控えているからだ。

昨年の前半は二人でよく勉強した。しかし、夏前から僕もバンド活動に現を抜かすようになり始め、二人での勉強量はぐっと減った。

トランペットを吹くだけならば色々と時間の調整も出来る。暇を見つけて練習しておけばいいのだから。しかし、バンドの練習となると人との約束事だし、そもそもフルバンというものが20人近くの大所帯なので、都度都度練習日程を調整していられない。個々の都合に合わせていくと収拾がつかなくなるので、数カ月分の練習日程をまとめて決めることになる。

そんなバンドの練習時間と娘の部活が休みになるタイミングがよくぶつかる。娘の部活の顧問も自分が好きだからという理由でやたらに練習時間をとる。他にやることもないのだろう。完全に自分の趣味を部活の中学生に強要する公私混同のクソ公務員だ。

そんな僕たち父娘は昨日はしっかりと社会の勉強に取り組んだ。「しっかりと取り組むこと」と「いい成績が取れること」はいずれ結び付くことなのだろうけど、これには結構な時間が掛かりそうだ。