一週間前の日曜日の昼間、久しぶりに外のキャベツ屋さん(一般にはトンカツ屋と呼ぶ店)で、キャベツを思いっきり食べた。
キャベツの千切りという食品自体を僕は好きなので、10日に一度くらいの頻度で袋詰されたやつを買ってきて食べている。
それはたいてい出来合いの惣菜のフライやらソーセージを茹でたものとか、あるいは目玉焼きの付け添えのような感じで食べるのだ。
こうして食べる千切りのキャベツも美味しいと思うのだが、やはりトンカツ屋で出されるキャベツの美味しさは異様とも言うレベルだ。まず、おそらくまるごとのキャベツを機械式のスライサーで薄切りにしているはずなのソレは、とても薄くそして一片が長い。とにかく、このスライス方法が美味さの根底にあるのだが、これは自分では真似できないし、買ってくる袋詰のものにもこの長さと薄さを合わせた美味さを持つものは、これまでに見たことがない。
僕は、このキャベツの美味しさを味わいたくて外のトンカツ屋に出掛けるのだが、一人でキャベツを食べるために出掛けることなど殆どなく、舎弟が遊びに来た時に一緒に行くことが多い。
直近で彼が遊びに来たのは昨年の暮のことだったで、その時に彼と一緒に千切りキャベツを食べに行ったのではないかと思う。そうすると、僕が外の店で美味しいキャベツを食べるのも8ヶ月ぶりのことのはずだ。
店で着席してからトンカツが出てくるまでに僕は2〜3度キャベツのおかわりをするのだから、トンカツが来た頃には割りと腹は満たされている。しかし、それも仕方ないことだ。あまりにもキャベツが美味しいのだから。
この日も5回のおかわりをしたように思うが、非常に残念な発見をした。これまでは「キャベツ食べたさ」というような源動力によってトンカツ屋を訪れる際には、朝から腹ペコなので11時くらいの開店と同時に入店していたように思う。ただ、先週は朝から3時間に及ぶ「八甲田山」を見ていたため、入店したのは12:30頃の店が一番混み合う時間帯だったのたか…
この時間帯(昼飯時の最ピークとなる時間)にトンカツ屋は客も多いので次々におかわりのキャベツも出ていくのだろう。僕たちが食べたキャベツは最初の一口目のものから全く冷たくなくヌルいものだった。千切りキャベツの美味しさは、まずは切り方にあるのだろうが、そいつが冷たくてシャキシャキしているかどうかも非常に大切な要素なのだということがよく分かった。
おかわり自由で振る舞われるキャベツが冷えているか?ヌルいか?そこでメニューの値段は変わらない。ならば、格段に美味しいキャベツが提供さらる時間帯に食べなくては数百円分の価値の差があるな…そんなことを思いながら、キャベツを堪能した。