意味
夜なべとは、夜に仕事をすること。夜業。
夜なべの語源・由来
夜なべの語源には、以下のとおり諸説ある。
1.夜に鍋物を食べながら仕事をすることから「夜鍋」。
2.昼に夜を並べて仕事をする意味で「夜並べ」。
3.昼の仕事を夜に延ばす意味で「夜延べ」。
4.夜遅くまで仕事をすることから、夜を延ばす意味で「夜延べ」。
意味と語構成から「4」の説が有力とされる。
漢字で「夜鍋」とも書くため「1」の説も多く見られるが、「夜鍋」の表記は「夜なべ」の音から当てたものと思われる。
↑こちらはネットで見つけたものを貼り付けたのだが、日の出日の入りとともに生活を送っていた昔は夜に作業をすることを特別視したのだろう。
多くの人が「夜なべ」という言葉を使うことはないし、「母さんが夜なべをして手袋を編んでくれた歌」の歌詞でくらいしか耳にすることもない。あの歌の歌詞やらイメージから「夜なべ」というのはさぞかし特別なもので、今のお母さんたちはやるわけもない高尚なもの…というふうに想起されるようにも思う。
ただ、夜に家事をこなすなんて割と普通のことだし、日中外で働いていて、ならば家事やらウチのことはいつやるのだ?という感じすらする。
さて、昨夜僕は夜なべしていた。
毎年、秋になると銀杏を買い求めるのだが、今年は銀杏をそんなに食べなかった。秋の銀杏は翡翠色をしていてみずみずしく、ねっちりと弾力があり美味しい。冬になると黄色くなってきて歯応えもポソポソになってくる。これの殻を剥いていたのだ。
季節の味として煎った銀杏を食べるのも好きだが、季節に関係なく茶碗蒸しに銀杏が入っていないとそれは不完全なものだと思うし、炊き込み御飯にも銀杏が入っていて欲しい。昔はこうした料理を作る度に水煮の銀杏を買ってきたりもしていたのだけど、あれは非常に高い。ちょっとしか入っていないのに。
そんな訳で去年から秋に買った銀杏を軽く茹でて殻を剥いて冷凍保存している。多少の手間はかかるが値段はものすごく安く出来る。
昨夜は、酒を飲み音楽を聴きながら銀杏を割り殻を取り除く夜だった。大した手間ではない。だが、なかなか着手出来ずにいた作業だ。こうした「やれば世話のないことなのになかなか取り掛かれないもの」は沢山ある。そうしたものを面倒くさがらずにこなしていきたい。