datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

【夏旅】旅の支度

この数年、夏休みとして「ある程度まとまった休み」が取れる時には「日常忘れて旅を楽しみたい」と考えて過ごしている。

旅のあり方など本当に人それぞれなのだけど、僕は今のところ、点と点のワープのような移動よりも線で繋いでいくような青春18切符を利用した貧乏旅行に惹かれている。青春なんてものも今更言うなよ…という壮年期を迎えているのだけど…。

どうせそのうちに今よりもバイタリティがなくなってきて、旅に出ることも億劫になる日が来るのだろうから、ワープを多用する大臣旅行を楽しみたいのならばそんな時になってからでもよいのだろうと思っている。

既に少し前から「夏旅を楽しむための支度」を始めているのだが、この夏は大きなリュックを買った。去年の旅では「カッコいいけど機能的には難のある愛用のスーツケース」を持って旅に出たが、やはりコイツはお荷物となった。段差も多い田舎町を歩き回る旅にはスタイリッシュなスーツケースよりも背負うことの出来るツールのほうが役立つ。そんなことを去年の夏旅で学んだ。

道具を揃えることも大切な「旅への支度」なのだが、それと同時に気持ちの上での「旅への意欲」を高めることも大切だと僕は考える。そんな訳でしばらく前から昔買った「奥のほそみち」を読み返したりしている。

夏休みの休暇旅行に出掛けるだけなのだから、僕は今の住まいを売り払ったりしないし、足にお灸を据えたりもしない。

しかし、芭蕉が旅に出ることに惹かれた時の「そぞろ神」は今の世にもいるのだろう。僕が出立するまでにはまだ2週間もあるし、その間に片付けておかない仕事もうんとある。なのに既に僕のもとにも「そぞろ神」はこっそりとやって来ている様で、旅のことを考えると「漂泊の思い」がやまなくなってきている。

芭蕉の旅についての文章を読んだり、旅の中で聴くとグッとくるような曲をダウンロードしたりという旅の支度をしていて、準備の途中でそんな作品に触れるとまだ旅は始まっていないのにやたらにグッときてしまい、既に感動の涙が出てくるような変質者のような有様…。