今年もカツオの塩たたきを食べる

一昨年の夏の旅で高知を訪れた。

いい街だったので二泊して高知市内をチャリンコで走り回り、高知という町のことも結構分かったつもりでいる。

ただ、その街のことなんて旅行で数日住んで感じることと住んでみて感じることは全く別物なので、僕の知る高知はあくまで旅行者としての感想に過ぎない。

そんな旅で知ったのが「鰹の塩たたき」という食べ方である。これは鰹の味がダイレクトに分かるようで、尚且、レアのステーキでも食べているようで、それまで僕の持っていた鰹の概念を変えるような食べ方だった。それまではカツオの味というよりもポン酢味に鰹の味を足して食べていたように思うのだ。

この料理(というほどの手も掛けていないのだけど…)は娘たちも好きなので、昨夜の祝宴の際にも食卓に上げた。

鰹だけでなく、その他の良吏も沢山支度したので、昨夜は半分くらい食べたところで冷蔵庫に入れておいた。その残り物を今夜も食べている。

本場高知では大蒜の薄切りをたっぷりと添えて食べる。これは野趣溢れた豪快な食べ方で美味いのだけど、今回は大蒜は添えずに食べている。

既に正調の食べ方ではないのだけれど、やはり美味いと思う。こうした「その地方の味」を僕はこの先、どれだけ知ることが出来るのだろうか?好奇心を忘れずに生活していきたいと鰹を食べながら思った。