datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

2024年流行語大賞ノミネート「チー牛」

「チー牛」という言葉を今年はよく使った。…と言ってもガキども3人と舎弟とのごく限られた集団だけのことなので「よく使った」なんて言っても知れてるのだけど…。

もう10年くらい前になるのだが、その当時の舎弟は「あ〜、すき家のチーズ牛丼が食べたいよう…」なんてことを度々言っていた。

「なんだよ、それ!? 牛丼は玉子と紅生姜だろうが!」と否定したこともよく覚えているので、結構昔から「チーズ牛丼」なるものが存在しているのを知っていたが、オタクっぽくてイケてない男子をそう呼ぶことは今年知ったように思う。

「オタクっぽくてイケてない男子」である長男と舎弟に「やっぱりお前たちはチー牛が好きなのか?」とか、道ですれ違った若者を「あいつ、チーズ牛丼好きそうだよな?」なんて感想を言い合ったり…そんな具合で「チー牛というワードに接する」一年だった。

秋にネットで見付けた「ちいかわっぽいチー牛」の漫画だが、実社会にこんなのがいたら割と気持ち悪いと感じるのだろう。漫画だと可愛げもあるのだが…。

さて、そんな「チー牛」を初めて食べた。

昨日の早朝、後輩のウチで目を覚ました僕は始発の新幹線で沼津に帰ることにしたのだが、新幹線がやって来るまでに時間があったので牛丼屋に行ったのだ。

初めて食べたチー牛は特に美味いものではなかった。チーズを加えた食物というのが、年々増えているし、そういうものの中には「チーズによって美味くなるもの」もある。…って、思ったら「スパゲッティにパルメジャーノをかけて食べる」くらいしか思い付かないので、近年増加した「チーズを加えたもの」はそのほとんどが特に美味くもないものなのかも知れない。

普通の牛丼に乗せられたセルロースたっぷりの細切れチーズというものは、特に牛丼の味を引き立てるものでもなかった。なのに650円もする。

朝早くから自分で支度をせずにそして食器を片付けることもなくチー牛を食べる対価がこれなのだと思うと、それが正当な価格なのだろうけど、僕にはとても高価に感じた。

この先、牛丼屋に行ってチー牛を頼むことも自分で作って食べることもないだろう。しかし、僕が「チー牛という食品」のことを好きではないことは「僕がオタクっぽくてイケてない男」を否定することにもならない。「ちいかわっぽいチー牛の漫画」ではないけど、ハフッハフッとそれを食べながら「チー牛を食べる行為」自体は楽しいものだと思った。