datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

スパゲッティ

休日の昼食にスパゲッティを作った。

昔は夕食にスパゲッティを作ることもよくあったのだが、この数年はそうした機会も減っている。温かなものを温かなうちに食べてこそ美味しいスパゲッティは僕の酒肴を中心とした夕餉の食卓には合わないのである。

ならば昼御飯にスパゲッティを作ることが多いかと言うとそんなこともなく、僕もだんだんとジジイになってきていて昔ほどスパゲッティを好きではなくなっているのだろう。そんなに魅力を感じなくなってきた…と言いながら、熱々のスパゲッティを食べたいなぁと思うことはあるし、食べたら食べたでとても美味しい食品だと感じる。

気持と味覚が裏腹の献立というのはスパゲッティの他にもあって、最近ではグラタンがそうだった。昔からグラタンを好きだと思わないし美味しいとも思っていなかったのだが、この冬にグラタンを作って食べた時に「あゝ、グラタンってこんなに美味いのか…」と思った。だからと言ってすぐに作ろうとは思わないし外で食べようとも思わないのだけどね…。

そんな「立ち位置の微妙な」スパゲッティであるが、この日になぜ作ったかというと「ベーコンが余っていたから」である。スパゲッティそのもの由来ではなく、ベーコンのバーターのような動機で作られてものなのだから、やはり現在の僕にとってのスパゲッティは日陰者なのかも知れない…。

この春、貧乏スモーカーで作った燻製は滅法美味く、たまにはベーコンを薄く切って軽く炙ってウイスキーと一緒にやっている。そいつが残っていたのでカルボナーラをこしらえたのだ。

固めに塩茹したスパゲッティをベーコン脂と絡めて茹で汁でブルーチーズを溶いて絡める。スパゲッティと言えばパルメジャーノだろうと思っていたが、ブルーチーズの香りが好きでこれが美味しい。何よりもパルメジャーノよりも少量(安価)でチーズとしての存在感を発揮してくれる。そいつを温めておいた皿に移して生玉子を混ぜて食べる。

ベーコンとブルーチーズと生玉子の味がするだけのスパゲッティだが、クリームを加えて作ったソースよりも潔ぎよい味がして僕は好きだ。クリームを加えたものはクリームのスパゲッティであり、カルボナーラと呼ぶより「玉子入りのクリームソーススパゲッティです」と称すべきだと思う。それもそれで美味しい。

全くいただけないのがコンソメの素とか鶏ガラスープの素で味をつけたやつ。鶏ガラスープの素に至ってはあの粉末のことを「鶏ガラ」と呼んでいるのをよく見かける。鶏ガラというのは鶏の骨や粗でありれっきとした天然素材なのだが、バカな人は粉末に加工した化学調味料のことを鶏ガラだと思っているらしい。

コンソメの素を加えたものはコンソメの素味のスパゲッティであり、それはカルボナーラではない。スパゲッティに限らず、何にでもそうした化学調味料を用いる人が増えているように思うが、素材の持つ味を上からペンキで塗り潰すような調味料を僕はなるべく使いたくないと考えている。…って、この間、湯豆腐を食べたときには化学調味料である粉末の昆布出汁を使ったのだけどね…。