入学試験

僕が大学の入学試験を受けたのは17歳の冬だったから、今からもう29年も前のことになる。

細かなことは忘れていることも多いのだろうけど、それなりに楽しかった思い出だ。

高3の夏まで遊びやら部活に明け暮れて(って部活も遊びなのだけど)、夏から焦って受験勉強に力を入れた。その努力があってこそ、到底大学になんて行けそうになかった劣等生がなんとか大学に潜り込んだような塩梅だから、自慢できることでもないのだけど、僕の中ではストイックに勉強することも、その結果、少しずつ成績が上昇することも楽しかった。

そんな29年前と本当に同じくらいの時期に長男が大学受験のために東京に旅立った。

彼の努力の成果は今月末には分かる。
希望の大学に合格することが一番であるが、合否だけが結果ではない。何年か経ったときに「辛気臭い受験勉強だったとしても人生においては楽しい時期でもあった。」そんなふうに振り返られるような体験をして欲しい。