夏の装い

本当にいい天気で、気温も高い。
しかし、湿度は低くてカラリと気持ちのいい日曜日だ。


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あまりに気持ちのいい気候なので、夏の装いで出掛けた。5月の風の気持ち良さは一年の中でも他の時期とは比較にならないくらいだと思う。本当に貴重な期間だと思っているので、晴れ渡った5月の休日は極力陽の光を浴びて涼しい風を体感するように過ごしたい。


さて、本日の装いは短パンとゴム草履。
寒くなくなるとこの組み合わせで過ごすことが多く、10月くらいまではこれが中心となる。自慢するような事でもないだろうけど、もう何年も変わらない僕流のスタイルだ。

ゴム草履は「ギョサン」と呼ばれるもので、クッション性もあり履き心地も抜群だ。ペラペラなビーチサンダルと違い、歩いていても疲れにくい。

昨年の高知への旅の際にも、その前の年の旅の時にもギョサンを履いて出掛けていた。別に旅に出る時の履物ではない。まとまった休みがあって旅にでもでようと思うのが夏の盛りだっただけだ。「夏」を少しでも感じられる間、仕事に行くとき以外には、そしてリラックスして過ごす時には、大抵ギョサンを履いている。

勿論、旅に出る時に、そして歩き回ることが想定される時に歩きにくい靴だったり、足に馴染まないものを履いて出掛けてしまうと旅の楽しさも半減してしまう。歩き回るだけならば機能性の高いスニーカーの方が適しているのだろうけど、ギョサンには何にも勝る開放感がある。クッション性もそれなりにあるので多少歩き回っても平気なのだ。


ギョサンの弱点を敢えて挙げるとすれば「改まった店とかオシャレな店」に踏み入れることを躊躇してしまうことくらいだろうか。敢えて…なんて言う程の事ではないか。ギョサンはダサいことはダサい。しかし、長期休暇を利用して旅のに出る時、僕はそうした「改まったりオシャレな店」に惹かれる事なんてほぼ無い。

僕にとっては「この上ない開放感」と「それなりの歩き心地」を両立するギョサンこそが最高の履物なのだ。ニューバランスのスニーカーを好んだラルフ・ローレン的に言うならば「雲の上を歩いている…」というよりも「合法的にパンいちで街を闊歩する気持ち良さ」とでも言うのだろうか…。



そしてギョサンの魅力はその安さと耐久性でもある。使用頻度にもよるが、春の終わりから秋口まで相当に履き込む僕の場合でも、一足で5年くらいは平気で履けると思う。おそらく一生使い続けるであろう逸品だ。

ベランダに「つっかけ」としておいているギョサンはもう20年近く経つものだけど、まだつっかけとしての用途は充分に果たしている現役品だ。

ファッション性にはいささか欠けるが、ギョサンにはそれを超えた機能性による魅力が溢れている。多くの人に薦めたいけれど、多くの人が流行りのように履くようになることは望まない。