永谷園という馬鹿会社

5月の中旬に「お茶漬けの日」なんてものが勝手に作られていて、それが一企業の単なる販促活動にだけ利用されていることは去年このブログにも書いた。

今年はゴールデンウイークに近所のドラッグストアに行くと、わざわざ「お茶漬けの日を知らせる電子広告」まで出されている始末。

永谷園という馬鹿会社だ。

この馬鹿会社の功績は大きく、多くの日本人は「化学調味料の塊である緑色のコナ」を掛けたものじゃないとお茶漬けと認知しないようだ。

僕は頼んだこともないが、飲み屋でお茶漬けを頼んでも「化学調味料たっぷりの緑色のコナ」を掛けた湯漬メシが出てくるそうだ。

本当に馬鹿会社の功績の大きさに驚くし、そこに乗せられている日本人の馬鹿っぷりにも驚く。

そんな馬家とは関わることのないよう、僕はこの一年、自分で食べた「ちゃんとしたお茶漬」の画像と思い出を反芻して襟を正したい。






写真を見ると刺身の茶漬ばかりなのだが、刺身じゃない茶漬もたまには食べる。漬物が美味しく漬けられた時とか、昆布の佃煮を作った時とか…。
しかし、それらの茶漬は僕の中では「何ひとつ特別感のない日常」ので写真など撮っていないのだ。そうしたお茶漬が本来の茶漬の在り方なのだろうと思う。

そして、刺身の茶漬は魚の繊細な甘みや旨味を感じ取ろうとすると煎茶よりも白湯をかけた方が美味しい。したがってこれらはお茶漬ではなくて湯漬なのだった。
それでも「化学調味料たっぷりの緑色のコナ」をかけた汁かけメシを食べるのもは比較にならないちゃんとした味だと思う。