梅を漬ける

今年も梅雨になり、梅を漬け込む時期となった。

僕が初めて梅干を作ったのは一昨年のことだから、今年で3度目のことになる。基本的に年に一度漬けるだけだから「まだたったの3回目」だし、僕が死ぬまでに梅の漬ける回数もそんなに多くはない。

これは白菜漬けにもだいたい同じようなことが言える。白菜は11月の下旬に漬け込んで、お正月に一応の味のピークが来るように調整する。

多い年には2回漬けたこともあるが、この数年は一度漬けてそれを2月くらいまで熟成させながら楽しむ。そんな具合なので回数で言うと梅も白菜も同じようなものなのかも知れないが、塩をぶっかけて重石をして放っておけばいいだけの白菜と「梅への手間」は全く違う。

手間だけではなく、一樽漬けるのにかかる費用も全く違う。梅の方が数十倍高価だ。

ただ、熟成させても2ヶ月くらいで賞味期限の切れてしまう白菜と違って、梅干の賞味期限は半永久だ。その間に熟成して味の変化も楽しめることを思うと、梅干に費用がかかっても仕方ないと思える。



さて、先日半額セールで買ってきた南高梅を末娘と一緒に塩に漬け込んだ。

洗った梅のヘタを爪楊枝で取り除き、ホーローの器とガラス瓶に詰めていく。

梅干を大好きな娘のリクエストで今年は漬け込む量を増やしたし、その仕込みを一緒に行った。娘は梅への愛からなの、梅への一つ一つに名前をつけて奇麗にホーローの器に整列させる次第(どうせバラバラに混ざるから…と、途中で止めさせたのだが。)

去年は漬け込んでいる段階で何割かの梅を傷ませてしまった。今年は一玉も脱落者を出さないよう、しっかりとケアしていきたい。