吹奏楽団のダサさ

この一年ラッパを吹いていて、市民参加のビッグバンドにも参加している。今日はそのビッグバンドの活動で感じたことを記す。

 

その場その場でインプロヴィゼーションを行いセッションの中でカッコいい音楽を作っていくことがジャズだと思う。ビッグバンドという形態はアドリブの部分なんて少なくて、皆で息を合わせて演奏してジャズらしい音を出そう…ということが多い。これはちゃんとしたジャズではない。簡単に言うと吹奏楽団みたいなものだが、少しだけ違うところもある。

譜面に合わせて合奏するというバンドの成り立ち的には吹奏楽団みたいな感じだが、個々が出すべき音はジャズの流儀に則ったものでなくてはビッグバンドの良さは出てこない。ジャズを聴き、そのビートを体で感じ取り、そんなものを再現しようと試みる。こうしたことが必要なのだけど、僕の参加するバンドにはこれが出来ない人が多い。

吹奏楽団の人は楽器を吹ければ、そして譜面をある程度さらうことが出来れば「だいたいビッグバンドの演奏が出来た」と思うようだ。こうとらえる人が多いところが本当はダサい。