今月上旬のことなので、既に3週間ばかり前のことである。通勤途中に「とある建物の隙間」に目をやったら、驚くものを見つけた。
興味のない人には分からないだろうど、虫に食われてボロボロになりながらも、一応元気に成長した紫蘇が生えていたのだ。
この数年、僕は春になると「シソイッパイニナアレ」とばかりに日々の僕の行動範囲のあちこちに紫蘇の種を蒔いていた。
幾つかは芽を出して葉を茂らせて成長していくのだけど、ある程度大きくなると人目に付くようで刈られてしまったり、生えている場所自体が工事やら除草作業やらで一網打尽にされたり…なんて感じで、紫蘇が育って自生していくようなことは夢のまた夢のような状態だった。
https://datetaira.hatenablog.com/entry/2022/06/24/205903
https://datetaira.hatenablog.com/entry/2022/07/10/215031
そんな訳で、そこらに紫蘇の種を蒔くことにも虚しさを感じていたので、今年の僕は種蒔きをしなかった。毎年、1,000円分くらいの種を蒔いていたであろうか?繁殖力の高い紫蘇のことだから、それだけの量を蒔いたのならばそこらで紫蘇が自生するものと思っていたらが、意外なほどに紫蘇を取り巻く環境は厳しいものだった。
僕が紫蘇を見つけたのは「去年種を蒔いて紫蘇が芽を出したことを喜んでいたら除草作業で駆逐された場所」だった。
今年は種を蒔いてもいないのだから、ここにいる紫蘇は昨年蒔いた種が芽を出したものなのだろう。あるいは昨年の草刈りで茎はちょん切られたけど根っこが残っていたものとか…。
去年生えていた紫蘇が花を咲かせて種を残してここに自生したものではない。秋も冬も週に何度もここの様子を見ていたのだから、除草作業後に紫蘇が生えたのならすぐにそれを発見するからだ。だが、いずれにしても紫蘇が生きていこうとする力には感銘を受けた。