油で揚げた肉を食べる日々

先週は肉をよく食べた。

…と言っても、魚が美味そうな沼津に越してきたものの、僕の日常の生活範囲では美味そうな魚屋というものは未だ見つかっておらず、観光価格のどうにも興味の沸かない干物とか、デパ地下価格を気取ったような田舎商店の魚しかないので、どうにも魚を食べる機会が減る。

そもそも、沼津にやって来て本当に感じるのは「この町は車移動が基本の町」だということ。これは以前にも書いたが、日本の地方都市とか田舎と呼ばれるようなとこらはどこも「車移動が基本」であり、車なしでも不便じゃないところはそれが埼玉や茨城だとしてもそこは都会とカテゴライズ出来るのだと思う。

そんなにところだから、市内中心街に住む僕が生鮮食料品を買おうとしても、そして生活雑貨を買おうとしても、それら両者はなかなかイイものが手に入らない。しっかりとした買物を使用となるとチャリンコに乗って何キロか離れたモールまで行くことになるのだ。

こうした買物事情も少しは関係して、この一週間は肉を食べることが多かった。

来客の際に作った鶏の唐揚げは彼らが思っていたほどは食べなかったため仕込んでものが余り、その後も2度一人で揚げて食べた。

夜に残しておいたものを昼の弁当にも持っていったりもしたので、この一週間の唐揚げ接触率はとても高い。…となると「もう当分唐揚げは食べたくない…。」なんてことになるかと思ったのだが、特にそうでもなく、そのことに改めて驚いている。と言っても積極的に唐揚げを食べることはしばらくなさそうだが…。

また別の日にはカツ煮を食べた。これは近くにある肉屋でトンカツが安く売られていたので、それを買ってきて作ったものだ。

その日は「藤井聡太くんが夏にカツハヤシを食べた」というようなことがテレビで流れており、カツハヤシなるものを自宅で食べてみたいな…なんて思っていたら安売トンカツと邂逅…という次第である。未だにカツハヤシは食べていないが…。

鶏の唐揚げもカツ煮も御馳走ではあるが、唐揚げも数日前に仕込んだ余り物だし、カツに至っては出汁こそちゃんとしたものではあるが出来合いのものだ。食べてみての胃袋の満足感はあれど、御馳走を食べたという幸福感をもたらす程のものではない。

魚を食べれば満足感が得られるかと言うとそんな保証はないのだけど、早くに近くで良質な魚を買えるところを見つけたいと思っている。