豚汁

10月も下旬を迎えた。一月前に沼津に来た時にはまだエアコンをつけていたが、もう冷房をかけるような気候ではないし窓を開けていると寒さを感じる程だ。

秋も深まりを見せていて、この気候の良さに寛ぎながら過ごしているとすぐに冬になるのだろう。

一昨日の夜は豚汁を作って食べた。沼津にやって来てから豚汁を作るのは2度目だし、実際に僕は「豚汁のオカズ力」というものを高く評価している。材料の野菜を選ばずに何でも具材として受け入れる度量の大きさ、そして調理の手軽さと安さ。相当な戦闘力の高さを持つ献立だと思う。

子供の調理実習やらキャンプなどでカレーライスを作るが、アレはカレールーというとても便利な工業製品を食べられる状態にする…というだけの行為なので、僕の中では「料理を楽しむもの」としてはごく初歩的な料理とも呼びづらいものである(スパイス使ってカレーを配合する行為はコレにあらず…)。

季節の具材を使って実験のように作ってみた豚汁であっても、ちゃんと季節の味がするのではなかろうか?豚汁なんて、もっと親しまれてもいいのに…と思う。そんなことを考えながら、酒とともに豚汁を啜るのだけど、これは意外に合うのです。