山葵を食べる

僕がこのブログに「山葵のこと」を記す頻度は割と多い。日々の生活において毎日食べる訳ではないのだけど、やはり山葵という食材やら食品を好きなのだから、そいつと接した体験はそれなりに心に残るのだ。

今夜は先日こしらえた山葵漬を肴に酒を飲んでいる。先週の土曜日の夜に漬け込んだ山葵も酒粕と馴染んできてうまい具合に仕上がっている。

酒粕と山葵と塩。これは漬物というよりも和え物なのだが、一般に「山葵漬」と呼ばれるものは僕の住む地域ではコレなのだから、一応「郷に入れば郷に従え」的にコレを山葵というと呼ぶ。

僕個人の中ではやはり山葵漬というのは「醤油に漬け込んでいて、ともすれば失明しそうなくらいに辛くなった山葵の柔らかな葉っぱ」のことをそう称したいのだけど、アレを漬物と呼べるかというとどちらかというと「辛味を極限まで引き出したお浸し」のような感じなので、厳密に言うとやはりアレも漬物ではないように思う。但し、食品としては僕は相当に好きなのだが…。

僕の漬けた山葵漬の主成分は山葵であるが重量的には酒粕も相当な量が入っている。酒に近しい肴にで酒を飲むのだから、その親和性も高いのだろう。従って酒が進む。まあ、山葵漬がなくても酒は進むのだけど…。

 

昨日、近くの店の魚売り場に立ち寄ったら鰆が半額で売られていた。特別に美味そうなものでもなかったが、貧乏性でセコい僕は「半額の魅力」にヤラれて2パックを買って帰った。

鰆の切身が6片。そのうちの4つはテキトーな味噌に漬け込んで西京漬けにした。これは週末の菜やら週明けの弁当のオカズになるのだろう。

今夜はこれから味噌に着けていない2片を塩焼きにして食べようかと思う。山葵漬には刺身が一番合うようにも思うが、白身魚であれば焼物でも調和するはずだ。そんなことを思いながら、山葵漬に醤油を垂らして、安ウイスキーを飲んでいる。