スネークマンショーについて

コナさん、ミンバンハ。今日は僕の好きな音源作品について記す。

今から40年近く前のことになる。中学生になったばかり、12歳の僕は「スネークマンショー」に夢中になった。

YMOから入ったわけでもなく、クラスメイトがカセットテープに録って聴かせてくれたものをテープが擦り切れるくらいに聴き込んだ。

この時は1986年。僕が中学生だったのは1986年〜1988年だったので、スネークマンショーYMOが世の中を席巻してから既に数年過ぎていた。今なら「10年前のものでも割と最近のもの」と思うのだが、何しろ12歳のガキにとって5年以上前のものなど古代の遺物のように感じられた。

今ではネットに昔のものが残されていて、本当に簡単にそれらを楽しむことが出切るし、「なにこれ⁉」というような映像や音声もYouTubeで見つけられたりする。

しかし、その当時はその手のものが好きな兄とか年上の従兄弟が持っていたLPとかエアチェックして録音しておいたカセットテープなどの、本当に市場には流通していないものを手に入れるしか入手の術がなかった。2024年の現在に「昔のものをあらためて楽しむこと」は全く状況や条件は異なり、本当に音源集めも難しい時代だったのだ。

「なんか親戚の兄ちゃんが持ってたから…」とか、そんなよく分からないシンジケートを駆使してはカセットテープにダビングしまくる…。僕と身近な仲間たちは必死になってスネークマンショーに関するネタを日々収集していたことも、とても懐かしく思い出される。

 

当時の僕は、親には勉強部屋で勉強をしていると見せかけてこっそりとイヤホンでスネークマンショーを聴き、それのギャグの数々をノートに書き下ろし、間合いとか声色まで細かな描写も真似をして翌日の学校で仲間に披露する…という実に中学生らしいことに没頭していた。

「三つ子の魂百まで」ではないが、この時にコピーしたギャグの数々は今でも割と再現することができる。

大人になってからは経済的な余裕も出てきたので、カセットテープで買っていたスネークマンショーのCDも買い揃えたし、ラジオ時代の自由でより過激なギャグをまとめた「ラジオスネークマンショー」も手に入れた。

そして今から20年くらい前には「番組やらユニットの成り立ち」を回顧して記した桑原茂一による書籍も手に入れた。

今ではそんなに聴くこともないのだけど、僕の人格形成期に大きな影響を及ぼしたものであるし、今は大学生の長男にも彼が中学生の頃には「親父が昔聴いた名盤」としてスネークマンショーを紹介したりした。いや〜、あれはキツにジモチのいい作品だと思う。

そんな懐かしい作品について今日こちらのブログに記すのは「とあるテレビ番組由来」によるものである。

3週間くらい前のことだが、テレビで「伊武雅刀小林克也スネークマンショーを新たに作る」みたいなことを知った。そして、その番組が放送されたのが1週間前のことだ。

この冬に購入したHDレコーダーにも録画予約されていたが、やはり放送をその時間に見てみようと思い、夜遅い放送であったが僕は視聴した。

この結果というか感想についてはまた別稿に記す。