梅雨明け宣言こそされていないが、梅雨がとっくに明けたかのような夏らしい気候だ。
7月の半ば過ぎまで雨が降り続く年もある…というかそういう年も多いように思うから「夏全開」というような天候や気候が早くに訪れることを僕は大歓迎する。
この暑さだ。ベランダ菜園のプランター作物たちも2日も水をやらずにいるとシオシオに萎れてしまう。例年なら7月の下旬から始まる夏(の盛り)らしさが急にやって来たのだ。
本当に小さな苗の状態で買ってきたカレーリーフだが、3度目となる夏を迎える頃にはだいぶ大きくなった。南インドでは生垣にする樹木だそうだから、ちゃんと育てればもっと大きくなるのだろう。
黄緑色の柔らかな葉を茂らせ、そいつは南印度風の料理にも使い放題なのだが、僕がカレーを作る頻度というのもスパゲッティと同様に減ってきている。カレーの方がそのソースだけをツマミにすることもできるし、スパゲッティのように麺が伸びてしまう訳ではない分、まだ接触頻度は高くなるのだが、僕の食卓の嗜好も壮年を迎えると意外にも多少変わってきたようで、以前ほどはカレーを作らなくなってきた。
そんなカレーリーフが花を咲かせていた。それは夏の始まりの一月くらい前のことだったが、唐突に延ばしてきた花芯から小さな花を咲かせていたのだった。
当初はその葉を収穫するための「作物」として買ってきたものだったが、結局、料理に特に利用することもなく「なんとはない観葉植物」として世話をしているものだが、順調に成長していると思うとやはり嬉しい。
そして、よく分からないうちに2本に増えていた方の小さなやつも元気いっぱいに葉を茂られせていた。
こいつは「寒いと弱るだろう」と冬の間に室内に移しておいたものなのだけど、僕の部屋の日照環境が良くなかったのか春前に葉っぱを全て枯らして落とし、もう死んでしまったのでないか…と思っていたやつだ。
これも「なんとはない観葉植物」なのだが、元気にしている姿というのは一応の主人である僕に力を与えてくれるものだ。
南印度にルーツを持つカレー要員であるこいつらを見ていると、たまにはカレーを作るのもいいな…と思った。この土日は久しぶりにカレーを作ってみようかと思う。