「ロッキー」

この懐かしい映画を観たのは、もう30年以上昔にのことになる。

リアルタイムでちゃんと映画を観たことはないのだけど、最初にこのシリーズを観たのは小学生の頃のことだ。

「ROCKY」だったのか「ROCKY2」だったのか、しっかりと覚えていないのだけど、お正月の午後にテレビでやっていたのを観た覚えがある。

その夜には親戚が集まって正月の宴会が繰り広げられていて、その席で親戚のおじさんとロッキーを観たことを喋っていたら、おじさんがこのシリーズの面白さについて熱弁を振るう奮い始めて小学生の僕は「おじさんのその博識」に驚いたものだ。

今思い返してみると、そのおじさんも当時は40歳くらいで今の僕よりもずっと若かったし、今よりも娯楽というものがずっと少なかった当時の時代背景を鑑みると、ロッキーという映画は「男のバイブル」のようなものだったのだろうとも思う。「博識」などではない。「男、いや男子としての娯楽必須科目」なのだったのだろう。


始めてロッキーを観てから数年後、中学生になった僕はウチに始めて導入されたCDプレーヤーとともに、そこで聴くためのソフトとして「ロッキーのサントラ」のCDを親に買って貰った。

このCDは、その後何度となく僕の生活に関わってくる。中学生〜高校生の頃に、マラソン大会が近くなると田舎町で行っていた早朝のロードワークに出掛ける時、目覚まし時計として爆音で「ロッキーのテーマ」がかかるようにセットしていた。



代表曲「ロッキーのテーマ」に始まり、「孤独のリング」そして「アイ・オブ・ザ・タイガー」というベタな名曲だけでなく、「フィラデルフィアの夜明け」とか「バトカスのテーマ」などもよくかけて聴いていた。フィラデルフィアの街角でゴロツキのような若者たちが歌うアカペラコーラスの曲も覚えている。

このシリーズの音楽を担当したビル・コンティという人も本当に珠玉の楽曲を残した偉人なのだと思わざるをえない。

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そんな名作を先日からウチで観ている。レンタルビデオを借りることもなく、自宅で映画をすぐに楽しめるなんて、初めてロッキーを観た子供の頃には想像も出来なかったことだ。

30年ぶりくらいに思い出したシリーズだけど、子供…というか少年時代のことを思い出しながら、とても楽しく観ている。

写真はとても好きな「アポロとのスパーリング」の光景である。