【2021年を振り返る】酒について

今年も残すところ、今夜と明日の2日になった。

クリスマスから長期休暇をとっている。
折角のまとまった休みなので旅行にでも出掛けよう…そんなことを秋ごろまでは考えていた。この夏に出掛けた旅がとても印象深かったためであろう。

去年の冬の休暇は掃除をしたり、料理を作ったりしてバタバタと過ごしているうちに年の暮れは終わり、正月になると暇な時間を持て余しながら比較的だらだらと過ごしていた。

夏の旅では「エネルギッシュに慌ただしく活動すること」の楽しさを再認識した。そんな訳で「冬も旅に出てみるか」なんて思っていたのだけど、今年の…いや、今年も僕はのんびりとウチで過ごしている。


こんな休日を過ごす一番大きな要因は「末娘と一緒に勉強をする」という約束をしたからである。日中は娘と一緒に勉強をする。日によっては朝からの時もあるし、夕方から夜にかけて勉強をする日もある。

知らない人から見れば一つの労役のように思えるかも知れないが、これはとてもやり甲斐のある楽しいことだ。娘と一緒に勉強するのである。娘に勉強をさせるのではない。35年前に習ったはずだけど、既に記憶の片隅にすら残っていない中1の問題を一緒に解き、一緒に間違え回答を量産して、自分自身の弱点を再認識してそこを克服するのだ。

勉強を終えてから、僕は買い物に出掛けたり部屋の掃除をしたりという極めて家庭的な作業をしたり、長々と暑い風呂に浸かったり、風呂の中で本を読んだりスマホで映画を見たりする。

そして夕方になると酒を飲むのである。


休みになってからはほとんど毎日酒を飲んでいる。
一人でゆっくりと飲むとアホのように酒を飲むことはない。音楽を聴いたり、ネット動画を見たり、テレビを見たり、そして色々なことを考えてみたり、中1の勉強を思い出したりしながらの酒は美味いものだ。そして、勢いに任せて飲み過ぎたりもしないから、連日の酒もそんな負担にはならずに楽しい。


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今夜は久しぶりにバーボンを飲んでみた。
学生の頃から30歳になるくらいまでに一番良く飲んだ酒だと思う。学生の頃は下宿で飲み、社会に出てからは外の店にボトルを置き、そして自宅でもフォアローゼズを飲むことが多かった。

このブログにも何度となく書いているが、僕は自宅では本当に安いウィスキーを常酒(ジョウザケ=僕の造語:平素から常備してよく飲む酒)として飲んでいるのだけど、学生時代とか若い頃のフォアローゼズはそんなに高い酒ではなかった。

これより安い酒はアーリータイムズとかジムビームで、少し格上の酒はハーパーで、更に格上の酒がターキーだった。

どれもバーボンばかりなのだけど、僕が青春時代を過ごした90年代はウィスキーと言えばバーボンだった。安いスコッチとしてバランタインなどもたまには飲んでいたが、やはりバーボンを飲むことが主流だったように思う。勿論これは味も分かっていなければ金も持っていない学生の好みなのだが…。


久しぶりに飲んだフォアローゼズは普段の安酒よりかは香り気高いように思ったが、それほど美味いものではなかった。ロックやストレートで飲むならばきっとフォアローゼズの方が美味いのだけど、ソーダで割って飲むには値段ほどの美味さの差を感じなかった。

人は日々飲む酒に好みを形成され、人がその趣向を酒に合わせるようになる。なんて言葉は僕が勝手に主張している説なのだが、やはりこれが真実のように思う。

10数年ぶりのバーボンは、今の僕にはそれほどの感動を与えてくれなかった。しかし、昔バーボンと一緒によく食べたドライなクラッカーはとても懐かしさの蘇る美味しいものだった。