秋の味覚(上旬編)を楽しむ

毎日が涼しい訳ではないし、夜になって外を歩くととても涼しく感じるのだけど、自宅で窓を全開にしても充分に涼しい風は入ってこず、まだ眠るときにはエアコンを付けている。

 

エアコンを付けているうちは、まだ100%季節が移行していないように思うのだけど、僕の食卓は随分と秋らしくなった。

厳密に言うと「秋らしさ」ではなく「夏らしいものが姿を消した」のだ。

 

農協に出掛けても、数週間前から露地物のトマトはなくなったし、胡瓜やオクラも随分減った。茄子も徐々に減っていて、その盛りを過ぎたのが分かる。

じゃあ、代わりに何が増えたのかと言うと、特に増えたもののインパクトなど無い。多少、イモ類が増えたけど、秋らしい少し落ち着いた野菜があるでもなく、夏らしい力の漲った野菜があるわけでもない。端境期なのだ。

 

野菜においては季節感ドンピシャリのもののないどっち付かずの端境期であっても、この時期にこそ食べたいものというもの存在する。

ほぼ毎年のことなのだが、9月の下旬に食べる鮎を僕は楽しみにしている。もう少しあとの卵を抱えた落ち鮎もいいのだが、これから秋が本格的になっていくる気候(と言っても、このなんとなく涼しい感じがどっぷりと秋なのだろうけど…)に食べる鮎が美味い。