2月10日という日

ネットの他愛のないニュースで知ったが、今日、2月10日は「ドラクエⅢ」が発売されて35年となる日だった。当時の僕は中学2年生で特にグレることもなく健全な中学生活を送っていたが、ドラクエの発売日には朝早くから出掛けて、そいつを入手方法することに必死だった。

ドラクエが発売されると、クラスのボンクラ級友は学校を休むようになり、真っ当な生徒たちとは比較にならないような震度でゲームを進め、時には「冒険を進めるうえでのアドバイスをくれる兄貴」のようだったり、時には「楽しみにしていたストーリーのネタバレを平気でしまくる馬鹿」になり、クラスでの話題の中心にいたりもした。

そんな男子中学生らしいバカな生活を送っているとインフルエンザが猛威をふるい僕のクラスは学級閉鎖となった。授業もなくなりそして部活もなくなった僕は数日間をドラクエのためだけに費やしたと記憶している。

 

あれから35年も経つと思うと、それは驚くようでもあるし、そりゃそうだろうと思ったりもする。バブル景気の序盤で、子供だけではなく大人までも無邪気に遊ぶことばかり考えていたように思うし、なんだか毎日が今よりも楽しかったようにも思う。

当時の僕からすれば呪文級に難解な仕事用語も覚えたし、当時のドラクエで装備していた「皮の鎧」のように革ジャンを可愛がるようになるとは思ってもいなかった。日々の生活では毎日のように狂った神官であるハーゴンのような馬鹿経営者たちに脅かされるドラクエ並みの冒険を強いられている。

そんな生活が待っていることを当時の僕にも教えてやりたいように思ったり、思わなかったり…。