梅を買う

昨日のことだが、梅を買ってきた。

梅雨に入ってからスーパーにも梅が出回るようになり「さあ、今年も梅を仕込む時期が来たなあ…」なんて思っていたら、もう6月も終わるではないか!今年の梅がなくならないうちにと思い、昨日の夕方前にスーパーに出掛けて梅を買ってきたのだ。

李と間違えそうなくらいに大きくて立派な和歌山の梅も名残の時期を迎えて熟したものになると随分と安くなる。梅干にするにはちゃんと熟したもののほうが都合がいいのだから、食材としても価格的にも名残の梅のほうが合理的なのだ。

「梅を早いうちに買わなくては…」と多少焦るような気持ちで昨日の朝から仕事をしていたところ、同僚である一回り年上の先輩からラインのメッセージが届いた。

実家に帰省したらそこらに沢山の紫蘇が生えていたので…ということで、僕が梅を漬け込もうと焦り始めていたことを知っていた先輩からの好意である。

…と、こんな訳で今年の梅仕込みの役者は揃った。

そして今日、梅干しをこよなく愛する末娘とともに今期の梅を仕込んでいこうと思っていたのだが、末娘は体調不良とのことで梅の仕込みは明日へと持ち越された。

今朝から、僕の部屋は李と間違えられそうな梅たちの放つ甘い香りに満ちている。こいつが一晩でグズグズになるほどに熟してしまわないか少しだけ心配ではあるが、末娘との梅の仕込みは大切な年中行事だ。今夜はこの甘い香りを肴にウイスキーを飲むとしよう。