今日の昼間に、仲の良い舎弟から送られて来た写真がこれだ。
これが届くまで僕は知らなかったのだけど、この20年近く好きだったラーメン屋が一月前に閉店していたということだ。僕は閉店してから今日までの一月、その事実すら知らずに過ごしていた。
舎弟とは昨夜、電話で話す機会があり、その際にこの店の美味しさを語り合い…その流れで、久しぶりに店を訪れてみた舎弟が既に店が閉店していたことに驚いて連絡してきたという始末…。
「有楽町インズ」に店を構えていたこの店、大勝軒の味を僕はなにより好きだったのだが、たっぷりの麺とおつゆ、そして800円くらいでその美味しさとコストパフォーマンス抜群の量を楽しめるという点で「僕の中では最高峰のラーメン屋」だった。
「やはり、ラーメンは安くて美味くて腹いっぱい食べられて…」という素晴らしさを人に伝えたくて多くの知人にこの店を推奨しまくったものだ。
前述の舎弟はもとより、長男とも何もこの店を訪れたし、このゴールデンウイークには初体験となる長女も連れていって一緒にラーメンを啜り込み、この店のラーメンの素晴らしさを「我が手柄」のようにひけらかしたところだった。
在りし日の有楽町大勝軒の醤油ラーメン…。これがもう食べられないとは…。
……と、センチメンタルなことを書いたが、僕はこの店の閉店の背景やら理由を知らない。
5年くらい前に僕が紹介してから、紹介者の僕よりも足繁く(と言うほどではないが…)、少なくとも僕よりも頻度高く店を訪れていた舎弟によると「やっぱ、コロナが流行ってからは客も減ったと思いますよ…」とのことだった。しかし、コロナと大勝軒の閉店の関連性は不明だ。
閉店理由を正しく知らない僕がこれについてものを言うことは出来ない。単に店主がラーメンを作ることに飽きただけだったのかも知らないし、閉店理由が経営不振によるものかどうなのかすら明らかではないのだから。
しかし、「とうに閉店していた」という事実は僕にとって寂しいことだ。コロナが流行ってからというもの、僕は「その影響で潰れるような店は早くに淘汰された方がいい」と思っていた。
ただ、一般には「マジで不味いし早く潰れてもいいよ」と思われる店にも、どれ程少数派であってもそこを好きな人はいるのだろう。
そう思うと、「そうした店の仕方ないことだと納得しつつも、色々な店の閉店を悲しく思う人への『ご愁傷様です』という気持ち」は忘れてはならないのだな…なんて思った。
有楽町大勝軒の閉店理由は知らないのだけどね。