【夏旅】烏賊という食品の危険性

この旅では美味しいものも沢山食べた。

あっ、今回の記事のタイトルと内容は殆どリンクしていません。タイトルは何週間も前につけていて、それに沿って書くつもりがそんなふうにならなかったのです。さて、閑話休題

 

特に下北半島で食べた海産物はどれも安価で美味しいものばかりだった。旅先での新鮮な海産物を食べる場として、テレビの旅番組とかガイドブックでは観光客向けの市場で白飯を買って、そこらで刺身などを買ってすぐに食べるのがサイコー…みたいなのをやっている。

僕も若い頃には憧れた事もあったが実体験はなかった。おっさんになって数は多くなくとも旅に出たりそれ以外の経験を積むことにより「観光市場はやはり観光客向けの価格と商品」であり、特に安い訳でも美味い訳でもない。

食の嗜好性というか、志向性によるが、僕は観光名物として持て囃されているものにも多少の興味はあるが、そんなものよりも「その土地の人が平素から食べている美味しいもの」に興味がある。

地元のお父さんが度々立ち寄る居酒屋、スーパーに並んでいる地元の魚屋惣菜。観光客ではなくて町の人が並ぶ食堂。そんなところで食べられている味だ。

観光客の多い店に地元の人は無駄な時間を費やしてまで並ばないし、観光客価格の割高なものなど平素の食卓にのぼるはずもない。

そんな訳で僕たち親子は下北半島にいた間は地元の普通のもの(少しは奮発したりもしたが…)を食べ続けていた。

地元のスーパーで買ってきたこれらの刺身は、そこらの居酒屋で同じものを食べるとゆうに3倍くらいの料金を取られただろう。そもそも、どれもとても美味しかったが、入る店を間違えていのならば、そもそもこの美味しさの刺身が出てこない。それなりに高いお金を支払ったとしても…。

こうした「普段の我が家での食卓」に近い形で地元の食材を楽しみたいと思っていたから、僕はこの夏の度に「薄い俎板と普段から使っている包丁」を持っていっていた。これが荷物を増やした要因にもなるのだけど、俎板と包丁は本当に役立った。出来合いの刺身を食べるより、やはり切身を刺身にしたほうが美味しいし、なにより安い。この旅で食べた「下北半島の海産物(それも地元の方の食卓にのぼりそうなもの)」は本当に美味しかった。

 

さて、ここまで「本当に美味しかったもの」について書いてきたのだが、大した味ではないものであっても僕たち旅の一行にとって思い出深い味となったものもあった。それが「烏賊」だ。

大盛りあがりの花火大会でごった返す長岡の駅ビルで買い、新潟に向かう列車の中で食べた「烏賊の唐揚げ」。そして、帰路の八戸駅で大急ぎで買った「烏賊弁当3種(イカ飯、焼き烏賊弁当、烏賊の天麩羅弁当)」。いずれも列車の中で慌ただしく食べたものであるが、味わい深いものだった。

このことをこのブログに記しておこうと思い、旅から戻って色々なタイトルだけはすぐに書き留めておいて、時間を見てはそれぞれの文章を書き込んでいる。

そして今日、この記事をアップしようと思っていたら「ちょうど1年前に、長女と烏賊を食べていたこと」が分かった。

スマホの「思い出反復機能」みたいなやつで、思い出されたのだけど、「あの出来事」からもう1年も経ったのか…。とも思ったりする。https://datetaira.hatenablog.com/entry/2022/09/03/215132

 

旅先で食べるもの、それが万人うけする美味しいものであろうとも、そうでなかろうとも、楽しい思い出になる食物とか食事は沢山あるものだ。