【23年振り返り】美味い外食

今年もまだ5日残っているけど、この5日で僕が「美味い外食」をすることもないだろうと思うので、早々とこの一年を振り返ってみる。

そもそも僕の外食頻度は低い。「美味いものを食べる」というと「それはどこの店?」と「美味いもの→外食」という反射的な思考ルートを持っている人も多いが、僕は基本的には美味いものは自分で支度したものだと思っているので、一般的なグルメ評にはならない。

 

数多くない外食の中で、今年僕の口に入って一番だと思ったものは「9月に親子4人で食べた居酒屋メニュー全て」だと思っている。

写真は刺身だが、この店の売りは「手羽先焼き」である。手羽先も食べたし、串揚げも食べた。それらすべてが美味しい。そして安い。

写真は撮っていない。本当に美味しいものに出会った時や楽しい時には、その瞬間を味わうことに手一杯で写真など残している余裕もない。

ここが美味しかったという思い出は、この店の味もさることながら、皆で楽しく食べたということが一番に影響している。これは間違いない。

同店では今年、部下の送別会も開いたし、友人たちとも飲みに行ったし、僕の送別会もここでの行われた。何度も行って、その度に同じようなものを食べていて、いつも美味しいと思うのだけど、親子で行った時の味が一番印象に残っている。

 

さて、その他で思い出深い美味しかったものというと「3月に東京で食べたラーメン」だ。

娘の引っ越し作業を行った時に食べたものだが、その数ヶ月後の夏には閉店してしまった。もう食べられない…という気持ちから心のなかで美化されている部分も少しはあるけど、やはり美味しいラーメンだった。

息子とは何度かこの店を訪れた。長女はこの時が初めて。そして最後のこの店のラーメンとなってしまった。

そして、この「長女の引っ越し」の時には寿司も食べた。なんということもない「寿司ざんまい」の盛合せだが、東京に引っ越す長女が東京で初めて食べたものだったはずだ。

…と思って、写真を検索してみると2月の出来事だった。大学に合格してから下宿探しで上京したときのものだった。

寿司ざんまいの鮨は美味い。特筆するほどではないし、特に褒めるところもないし、めちゃ安い訳でもない。その味が印象に残っているのは「大学に合格し希望を胸にした娘、そして付き添い的な息子」と一緒に楽しく食べたことによるものだ。

人の「美味しい記憶」というものは食物だけによるものではない。どんな気持ちで食べるのか?それには、誰と一緒なのか?どんな環境なのか?が重要だ。

今年は接待での会食機会も増えてきて、これらよりも断然高価で一般には御馳走と呼ばれるようなものも食べたが、それらは「全く美味しかったものとして思い出されない」。

食の環境を大切にしていかねばならん。