引越の後(?)で思うこと

この間の日曜日に引越をして……。と簡単に「引越」のことを口にするが、引越というものは新たな居住地に荷物を運び込んだら終了!なんてものではない。

古い家から荷物を運び出して、新たな家に荷物をぶち込めば一応は引越は完了なのだろうけど、それは引越屋などの業者が呼ぶところの引越であり、新たな家をある程度過ごし易くするまでの作業を完了させてこそ「引越終了」と言えるものなのだろうと僕は考えている。

より快適に過ごしたいという志しが高ければ高いほど、拘るポイントも新たに産まれたりするものだから、もしかしたら「一生引越作業は完了しない…」なんて方もいるのかも知れないし、どちらかと言えば僕も「快適な居住空間を追求することにゴールなどない」と考えるタイプなので、僕の引越も一生終わらないのかも知れない。

まあ、そうした「引越ピリオド論」を考え始めるときりが無くなるので、とりあえずだいたい快適な状況に持ち込むことが出来たら「そこを引越終了」としたいと思う。追求作業はその後も延々と続くのだけど…。

 

さて、引越作業というものはやはり面倒なものなのだけど、今回の引越を体験してみて「やはり引越というのもなかなか楽しいものだ」と思っている。前回の引越(2020年4月)の時にもこちらのブログに記したのだが、引越をすると「足りなくなるもの」とか「新たに欲しくなるもの」が発生する。

現在の僕は49歳、3年前の引越の時には46歳だったし、その2年前の引越の時は44歳だった。中年から壮年に向けての年齢移行時期に3つの部屋に住むことになるのだが、住宅における僕の生活環境は段階を経てステップアップすることが出来ている。

これには物件選びの選球眼が育っていることもあるし、生活における優先順位が日々寝泊まりする居住空間にシフトされていることも影響しているのだろう。

過程はどうであれ、「部屋の間取りでは」段階的に快適な場所に住み移れているので、毎回の引越をそれなりに楽しく捉えることが出来るのだろう。

前回の引越の際にも足りなくなったカーテン。今回の引越でもやはり足りなくなった。そりゃ、より広いところに引越して窓の数が増えるのだから、これは当たり前のこととして想定していた。しかし、想定外だったのは窓の大きさが大きくなったことだった。

古い部屋から持ってきたカーテンは10cm程寸足らずで、ズボンで言うとちょうどくるぶしが見える感じ↓…。

これがパンツスタイルのお洒落な紳士であれば容認できることなのだが、カーテンの寸足らずはどうにもカッコ悪い…。おおよそ1m幅のカーテンが5枚分、これらがダサ過ぎるツンツルテンの寸足らずの状態で僕の部屋に取り付けられた。

ああ、またカーテンを買わなくてはならん…。この出費も嫌だけど、それ以上に今のカーテンが使えなくなることがたまらなく嫌だ…。使わないカーテンを捨てるのは絶対に嫌だけどそれを取っておくために収納スペースが占拠されるのも嫌だ…。そんな憂鬱な気持ちで新居の整理をしていたのだけど、ネットで耳よりな情報を入手した!

クリップを利用する…というもので、セコいワザ戸言えばセコいのかも知れないが、試してみない手はないと思い早速ホームセンターで一番大きなクリップを買ってきた。

一パック400円くらいの特大サイズのものだったのだが、カーテンを新調することと比べればめちゃめちゃに安い。とりあえず、一パック買ってきて試しに早着してみたらとてもイイ感じではないか!

そんな訳で僕のウチのカーテンは、新たなものを買ってくることもなく、ともすれば無用の長物となりかねなかった古いカーテンが活躍することとなった。

大した話でもないのかも知れないが、僕にとっては大きな発見であり、こうしたことが人の生活を豊かにするのだ…としみじみ感じながら、引越4日目の夜を過ごしている。引越作業完了までは多分あと2週間くらい…と思っている。