娘とホルモンを食べる

連休の東京旅行の初日は、夕方に大学の授業を終えた娘と落ち合い板橋の居酒屋を目指した。

モツ焼きというものは東京らしい食物だと思うし、それにセットして飲むホッピーも東京らしい飲物だと僕は思っている。

どこかで流行ったり金儲けになりそうな食物は、他の地域にいてもすぐに類似のものが売られ始める。色々な地方の食物を容易に体験できるということを歓迎する人も多いだろうかと思うが、僕はあまり歓迎しない。「あまり」というのは、やはりそれはそれで嬉しく思ったりするからだ。豚骨ラーメンを食べようと思うと九州まで出掛けないとその丼をみることすら出来ない…なんて、やはりさみしいではないか…。

さて、モツ焼きについてはそれなりに地方進出も果たしているのだろうけど、やはり東京の食物だ。そんな味に触れたくてある店を訪ねたのだが満席。仕方ないので道すがら見つけたホルモン屋に娘と二人で入った。

ホルモン初心者の我々に若い女性店員が親切に焼き方をレクチャーしてくれる。七輪で焼きながらホルモンを食べるのは娘は初めてのことだそうで喜んでいた。…と言って僕もホルモンを滅多に食べることはない。そんな訳でホルモンについての思い出話も幾つかあるものの、それらがそんなに増えるわけでもない。

一年くらい前に僕は自宅でホルモンを焼いて食べていたようだが、そんなことも忘れていた。なんだかホルモンの思い出をこのブログに書いたことのあったような気がして検索してみて、過去の自分の記述を知る…という塩梅だった。

ホルモンの味についての感想は特に変わらない。ステーキや豚カツの脂身を避けて食べたり邪魔者のように扱う人が割といるが、そういう人たちはなぜもっとホルモンをこき下ろさないのだろうか?ベタベタとした脂ばかりのホルモンよりも豚の角煮とかサーロインステーキの脂身のほうが何倍も美味い食物だと思う。