一昨日、昨日の土日は両日とも朝から仕事だったので、しばらく前から憂鬱な気持ちでいた。「朝は7時過ぎから仕事」という僕にとっては早朝勤務のような状態だったので、それだけで気が重かったのである。
その前日、3/8、金曜日のことをこちらに記す。
金曜日は先週行ったばかりのバーでライブをやるということを知ったのでそちらを見てきた。チャージは1,000円。
生の音楽演奏もそれなりに見る機会があるように思っていたが、ならば直近ではいつ何を聴きに行ったのか?と考えると思い出せない。2年前からラッパの練習を再開し、スタジオで生の楽器に接することが増えたので、生演奏を割と頻繁に聞いているような気になっていたのだろう。実際に金を払って人のライブを見るのは本当に久しぶりのことだった。
このところ、僕はジャズに接することが多いのだが、ジャズにしてもロックにしてもソウルにしてもYouTubeでライブ演奏を簡単に見られるようになった。これは10年くらい前のことからのように思うが、本当に凄い。
僕が若い頃にはVHSのビデオを買うよりライブ映像に接する手段はなかった。まあ、今より日本が金持ちだったので、外人ミュージシャンを呼んでの屋外ジャズフェスなどは今とは比較にならないくらいに沢山あったし、それは夜中に総集編的に放送されたりもしていたが…。
しかし、そうしたものの多くはお行儀よく編集された映像ばかりで、躍動感のある生々しい演奏のライブ映像を見るにはブートレッグを買ったりするのだが、それは極端に画質や音質が悪いものも多かった。出費の点での危険を冒してみても入手出来るのは低質な音源…。そんなリスクなく、そしてレンタルショップに出掛けることもなく自室でライブ映像の数々を楽しめるのだ!
これは過去にもこのブログに書いたことがあるが「まさに未来の生活」である。そんな訳で、プロのビッグネームと比べると下手くそなアマチュア奏者のライブを見ることはめっきりと減った。
身近な音に触れられるのは素晴らしいことなのだけど、何にしてもライブに出掛けるとお金がかかる。酒場で演奏を聞いていて、節約して酒を飲むほどストレスのかかることはない。気持ちよく音を楽しもうと思うとそれなりにお金を使ってしまうし、出掛けることも面倒だったりする。その挙げ句、本当は大した演奏でもないけど酒を飲んでいたからそれなりに楽しかった…なんていうライブも沢山ある。
そんな状況ではあるが、金曜日の夜はピアノトリオにブラス二人が時折加わるというジャズライブを見てきた。
生の演奏に触れるということはやはりそれなりに刺激を受ける。しかし、前述のとおり飲食代にふだんの自宅以上の散財をしたし、演奏自体も本当に良かったかというと大したものでもなく、酒を飲んでいたから楽しい時間を過ごすことが出来た…というレベルのものだった。
何も完全に悪いことばかりではないのだが、酒のツマミとして楽しむには余計な金がかかり過ぎる…という感想の演奏だった。