【旅の思い出】砂浜

先日の旅のことを書こう。

熱海の昭和レトロホテルを楽しんだ僕たち一行は翌日、伊豆半島一周のドライブに出掛けた。

主賓である末娘はドライブのうちの9割を眠っていたように思うから、車窓から見える伊豆半島の海やら山の様子はほぼ覚えていないはずだ。

2時間くらい車を走らせたらそこらで降りて、要所要所で歩いてみる…という本当に車に乗って移動するドライブ中心の2日目だったが、数日前に旅の思い出について末娘に聞いてみたところ「下田の白浜が良かった」とのこと。

家族で砂浜で遊んだのも何年ぶりだろうか。海には度々出掛けて、砂で遊んだり夏ならばボディボードなどを楽しんでいたことが、僕にはついこの間のことように思えるのだが、よくよく考えるとそれも直近のものでも、もう7〜8年も前のことだった。

15歳の末娘にとっては今現在の人生の半分くらい立ち戻った時の出来事なのだから、相当に昔の思い出であり、この春の白浜での時間も「すごく久しぶりの砂遊び」だったようだ。

小さな頃から砂遊びが好きな子だった。砂場で丸めて作った砂団子に乾いた砂をかけてきれいにすることを「サラコナ」と呼ぶことを幼い娘に教えてもらったことを思い出した。当時の彼女は2歳とか3歳のだったように思う。

12年以上経った今も白浜の砂で無邪気に遊ぶ娘を見るとなんだか温かな気持ちにもなった。大したイベントではなくとも、長く心に残る楽しい思い出というものは存在する。この砂遊びがそうなるかどうかは分からないが、こうした遊びを大切にしていきたいと思う旅だった。