小麦粉料理

昨日から末娘が遊びに来ており、昨夜は彼女のリクエストにより「洋食」での夕食とした。

マカロニグラタンを作って食べさせたのだが、これを作るのは25年ぶりくらいのことだった。ならば「25年前、なんの時にグラタンを作ったのか?」と考えても全く思い出せないから、それは30年前のことだったのかも知れない。

「蕪のグラタン」というものが好きで、これは何年か前には冬になるとよく作っていた。それでも缶詰のホワイトソースを使っていたので、ホワイトソースを作って「ちゃんとグラタンを手作りする」のが随分と久しぶりのことだったのだ。

僕は大抵のものを美味しく食べる…のだけど、やはり好き嫌いはある。食べられないものはほとんどないから、出されれば食べるのだけど、やはり食べたくないものにも結構、遭遇するので「好き嫌いは無い」とは言えないのだろう。

まず、不味いものが嫌いだ。あと季節感を無視しまくったものとか、バカっぽい人が作った食物が好きではない。そうしたものとは一線を画すのだが、ホワイトソースの料理もそんなに好きではない。

あれは小麦粉を食べているだけなので、メシともオカズともつかないようなところが好きではないのかも知れない。冬になると販売されるグラタンコロッケバーガーなんて、小麦粉の麺類(マカロニ)を小麦粉のソース(ホワイトソース)で煮込み、小麦粉のサクサクした粉(パン粉)をまぶして油で揚げて、小麦粉の主食(パン)に挟んで食べる…という小麦粉づくしの食物だ。「Food of the 小麦粉 by the小麦粉 for the 小麦粉」とでもいう勢いだ。勿論、これも好きではない。食べたことはないけど。

小麦粉を主体とした料理を嫌いなのか?というと、そんなことはなかった。お好み焼きも食べるし、純度100%の小麦粉料理であるうどんや冷麦はとても好きだ。ならば僕のグラタン嫌いと小麦粉には特に大きな関係もないのだろう…。面倒なのでその要因はこれ以上考えないのだけど。

 

昨夜のグラタンは美味しかった。厳密に言えば「好きではないが、娘が喜んで食べるのを見て一緒に食べていると美味しく感じた」というところだ。

ものには「それそのものの味」もあるが、環境によって左右される味わいもある。後者の影響で昨夜のホワイトソースはとても美味しく感じた。