先週のことだが良質の胡瓜を手に入れた。静岡まで出掛けることがあったのでそこの農協で買ったもの。僕の住む沼津で入手したものではない。
触れるとトゲが「痛っ!」と驚くほどに鋭い。表面は白く粉っぽくなっていて新鮮そのものだ。スーパーではまず見かけることがないし、当然のように沼津では全く見たこともないくらい素晴らしい胡瓜。農家からというよりも畑からそのまま売場に持ってこられたような鮮度抜群の品だ。
これらの胡瓜はすぐに漬物にする。「新鮮なんだからそのまま食べたら…」なんて言う人もいるが、新鮮で極上の食材を用いた漬物は美味い。刺身ではなく煮魚や焼魚にするのだから古い魚でも美味いのか?というとそんな訳などなく、古い魚はどうやったところで不味い。
簡易漬物機を使うのも沼津に来てからは初めてのことだ。半年以上こいつを使わなかったのは「沼津には漬物にしたいような良質の野菜」がほとんどないからだ。
チクチクとした極上の胡瓜を漬け込みながら、「こうした食材が簡単に手に入る生活」と「漬物欲すら湧かなくなる生活」は雲泥の差だと悲しくなった。
…って、沼津の貧弱な食材事情を嘆いていても僕の生活が豊かになる訳ではないので前向きにいく。沼津のダメっぷり批判はやめないけどね。